【体験談】現役看護師が語る!仕事を辞めたいと思う瞬間

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看護師の皆さんは辞めたいと思ったことはありませんか?看護師の仕事は忙しく、患者さんの保清や検査、リハビリ、薬剤投与など治療と病院生活全般に関わることと、医師や他職種との調整なども看護師の仕事です。ほんとに看護師の業務内容は多岐にわたります。その上、女性が多い職場であるため人間関係もとても複雑です。そんな中で日々働いていると誰もが一度は辞めたいと思うのではないかな、と思います。今回は現役看護師の私の経験をもとに、看護師を辞めたいと思う時を挙げていきたいと思います。

体力的にキツイ

看護師の仕事は毎日忙しく動き回ります。しかも時間が決められていることが多いため時間配分もきっちり考えて動かないといけません。検査出しの時間、点滴の時間、処置の時間などを一日の中で調整しながら動きます。きっちり調整していても、ナースコールがなればその対応もしなければならず、急変があれば予定なんて総崩れで、思い通りに動けないことも多々あります。忙しい時はやることが多すぎて、休憩時間もとれず、超過勤務でなかなか帰れないということも多いです。

私の職場は急性期病院の循環器科でしたが、17時が定時でも21時ごろまで帰れないということもよくありました。急変とかがあれば人の命がかかわっているので、自分の仕事が終わっていても定時でお先に帰りまーすなんてことはできなかったです。職場によるとは思いますが、私が働いていたところは一日中立ちっぱなしで動きっぱなしでした。水分補給の時間さえ取れなくて、仕事終わってからやっと水分とれるってことも多々あります。業務だけでなくそれ以外に、係の仕事に委員会や勉強会に研究も仕事が終わってからあります。勉強会とか参加したいものでも、疲れ切ってあんまり集中して話聞けなかったりします。

看護師はシフト制で全員がそろうことはないので、休みの日に病棟の集まりに来ないといけないときも多かったです。そのため48休でもちゃんと休めるのはそれよりも少なかったです。しかもこの勉強会とかに休みの日に出てきても給料は発生せず自己研鑚ということになります。勉強会の中には強制的に参加させられるものもあるのですが、それでも給料は発生しないし交通費も出ないんです。プライベートの時間なんてなかなか取れなくて、仕事行って帰ってご飯食べてお風呂入って寝てまた仕事みたいな毎日でした。物理的に私たちができることは限られているのに、なんでこんなにやることばっかり増えていくんだろう、と思ってました。

また看護記録も大変です。やったことすべてを記録しないといけないので。電子カルテになってから記録したいけど使えるパソコンがないから、なかなか記録できなかったりすることもありました。日中は忙しすぎてパソコンに向かう時間がなかなか取れないので、ある程度ベッドサイドのケアをやってから一日分をまとめて記録することが多かったですね。

まずはベッドサイドのケアを終わらせないと患者さんの晩御飯の時間とかは変わらないし、ご飯中に処置させてくださいとかはできないし、ご飯を終わるのを待っていたらさらに帰れなくなるので、いつもまずはベッドサイドのケアを終えてから記録をまとめてしていました。パソコンの数も少ないので少し離れている間にほかの人が使っちゃって、使えるパソコンがない!ってことにもなってしまうので。それに大体月4回のペースで夜勤もあります。夜勤明けで遊びに行ったりとかも年齢を重ねるにつれて辛くてできなくなります。夜通し起きて動き回って気を張っていると朝方には頭も回らなくなってくるし、ぼーっとしてきます。そういう時にインシデントを起こさないように気を付けてはいますが、なんでこんなことしたんだろって思うこともありました。

夜勤は私の働いていたところは患者さん40人に対して看護師3人です。一人13人ほど担当しているので、ほんとに忙しくて。とにかく夜はみんな静かに寝てくれ!と思っていました。重症患者さんがいると夜でも手はかかるし、夜勤帯は当直の先生しかいないので、なにか起こったらどうしようといつも思いながら働いていました。家に帰ったらそのままベッドに倒れこんで次の日まで起きなかったりすることも多かったです。体のリズムも乱れるから肌荒れとかも起こしてしまって。だんだんと疲れも取れなくなってきていつも疲れた顔をしているような状態でした。日勤で出勤しているのに「あれ、夜勤?」って言われることもあって。そんな顔色わるいかな!?と思ったこともありました。こういうところでこれからもずっと私は長く働き続けられる自信はありませんでした。いつか私自身体調を崩してしまうと思うし、患者さんを看護する立場なのに、私が看護される方になってしまう!と思ってしまいます。患者さんから「早く帰らな死んでしまうよ!」といわれて思わず笑ってしまったことがあります。患者さんに心配されるようではいけないなと思いました。

病棟のスタッフの年齢層も20代が中心で結婚している人も少なかったのでやっぱり長く続けることは難しいのかなーと感じています。こんな風に人生過ごしたいなと思える先輩もあんまりいないです。経験の長い先輩は仕事一筋!という感じの人が多いと私は感じています。

精神的にもキツイ

看護師の仕事は体力的だけでなく精神的にも結構しんどいです。昨日まで普通に歩いていて話をしていた患者さんでも、次の日に突然亡くなってお見送りしないといけないこともあります。患者さんがお亡くなりになることはある程度慣れる(言い方はよくないですけど)部分はありますが、やっぱりつらい気持ちになることには変わりはありません。また患者さんによっては看護師に暴言を吐いたり怒鳴ったりする人もいます。嫌な思いをしても入院している限り顔を合わせるし、担当になることもあります。いくら患者さんといえども対等の人間なのになんでこんなこと言われてまでケアしないといけないの!?と思うこともあります。

高齢の患者さんがとても多くて検査に出棟するとかでも、かなり前から用意しないと間に合わないことも多くて。患者さんには本当に申し訳ないことですが、検査の直前に「やっぱりトイレ行っておこうかな」といわれると、顔は作り笑顔で「はい、いいですよー」って言いますけど、さっき聞いたときに行っといてよ!ってすごくイライラします。検査に遅れたりすると、もうちょっと早く来てよ、とかって言われるのはいつも看護師なので、ほんとに損な役回りだなと思ってしまいます。

看護師は他職種との調整役でもあります。こちらがいくら調整しても他の職種が全然時間を守ってくれなかったり、融通が利かないとすごくイライラすることもあります。特に医師から指示を受けるのも看護師ですが、全然指示を出してくれない医師もいるし、依頼したら逆切れする医師もいます。私が働いていたところは循環器科なのでカテーテル検査とかが多かったです。

そこで前日の夕方になっても翌日のカテーテル検査の指示が入らず、その方は朝一番での検査だったので指示の依頼で再度担当の医師に連絡しました。すると「今忙しいから」と一方的に電話を切られ、少し時間を空けて電話をしたらその医師はもう帰っていたのです!結局指示も出さずに。誰の患者さんだと思っているのだろうと思いました。

もともと、病棟でもできない先生だと評判だった方ですが、自分の担当している患者さんにもっと責任もってよ!と思ってしまいました。結局相談してほかの先生が指示を出してくれました。次の日病棟に当たり前にその医師は来ていましたけど。プライドが高いだけでちゃんとしてくれない医師とかがいるとすごく心が荒みます。そういう人に限って患者さんの前ではものすごくいい人面したりするのも、ストレスが溜まります。患者さんに謝罪するのも看護師なんだから、と思ってしまいます。指示がないと行動できないけど、やってなかったら看護師のインシデントになったりすることもありました。忙しいと自分に余裕もなくなって、毎日何かとイライラしていました。そんな自分も嫌になっていました。

給料が安い

看護師の仕事は重労働な割に給料が安いです。これだけ超過勤務をしても、休みの日に出勤していてもその分のお金は発生しないことがほとんどです。ほかの一般職に比べれば看護師は高給取りといわれることも多いですが、働いている時間の割には、給料は少ないと思います。また精神的負担、身体的負担も大きくて針を使ったり感染に暴露したりする可能性もあります。看護師の給料は夜勤手当とかの手当を引けば一般職と同じかそれより少ないくらいではないかなと思います。なんだかわりに合わないなーと思っていました。また学会などにも年に一回は参加しなさいと言われる病院だったのですが、開催地が遠いところでも交通費や旅費の手当は出ません。自分が発表者であったら出ることはありましたが、共同研究者分は出ず、発表者の分だけ支給されるような感じでした。

交通費と宿泊費とかで45万はかかるし、そのお金はもっと自分のほしいものを買うとか、仕事ではない旅行で使いたいのにと思います。学会の参加費も結構かかるし金銭的にもきつかったです。私の病棟はそれでも共同研究者も出席させられることが多かったので共同研究者になっている場合は、全額自費で行くのはかなりの負担でした。良い発表者の方だと支給されるお金を半分ずつ使おうといってくれますが、そうでない人の方が多かったです。病院によってはちゃんとしているところもあるとは思いますが、まだまだそうでないところも多いと感じました。

休みがとれない

看護師の仕事はシフト制です。入院施設のある病院であれば24時間体制で患者さんを見ないといけないです。患者さんの数と重症度に対して看護師の数が足りていないところも多く、ぎりぎりのシフトで回しているところもあります。私の働いていたところがまさにそうでした。途中でどんどんスタッフが減っていきました。忙しすぎて体を壊した人、精神的に病んでうつ病の診断書をもって辞めた人、病棟についてくることができなくて外来に移動した1年目さんという感じでマイナス6人まで減りました。夜勤も回せないから夜勤専従を作って、その分日勤者が減るから日勤はさらに忙しくなって、また来なくなる人や体調を崩す人が出るという悪循環でした。そんな中で友達の結婚式や用事があって休み希望を出しても冠婚葬祭なら何とかしてくれましたが、それ以外の休みは取れないことが多かったです。年休なんて1年で2日使用した程度でした。

師長さんもつけてあげたいけど、これ以上は勤務を組めなくてごめんね、という状態で。そんなことを言われたら希望もすごく出しづらかったです。

休みも2日続けて取れたらいいですが毎回そういうわけではなくて、一日しか休みがないことも多々あり、それが続くとしんどかったです。あまり休んでいる気にもなれなくて寝て終わりということも多かったです。そんな状態でほかの友達と予定を合わせることも難しいので集まりにいつも私だけ参加できない、ということも多かったです。そうなると自然と友達とも疎遠になっていってしまうからすごく寂しかったです。ほんと病院だけの世界に閉じ込められているような感じが、私はしていました。自分が休めば誰かほかのスタッフにしわ寄せがいくこともわかっていたので、ほんとに休みがとりづらいと感じています。

人間関係がつらい

看護師は男性が増えてきたとはいえ、まだまだ女性が多く女の世界です。どこの病棟にもいるのかなと思いますが、お局さん的な存在がいることも多いです。私はお局様方とはいつも深くかかわらないように、当たり障りなく、あまり関わらないようにしていたので特に害をこうむったことはないですが、たちの悪い人は目を付けた人をいじめたりすることもあります。そんなことをして何の意味があるのかなー、効率悪くなるだけなのに、と思いましたが、そんなことをする人はいるんですよね。しかもターゲットを変えてずっとそんなことをするんです。

一年目の子に強く当たる人とか、指導とは言えないようなことまで言う人もいました。患者さんをケアしているような人間が同僚を痛めつけることもあるんです。私も何度もキツイ言い方をされたり、関係ないんじゃない?と思うような理不尽なことを言われたことも何回もありました。看護師は患者さんの問題点を探してそれを改善していくという考え方で動いているので、誰かのいいところを見つけてほめることは苦手な人が多いのかなー、と思っていました。

きついことを言われたら「私は絶対この人みたいな言い方はしないでおこう」と反面教師にしていこうと心がけました。私が経験したことですが、一年目の時に外科処置と検査出しが重なってしまったことがありました。どちらもまったく同じ時間で先生もその時間しかできないとのことだったのでリーダー看護師に報告し時間のかからない検査出しをお願いしました。点滴がついていたので助手さんにはお願いできない方でした。そのとき言われたことが「なんでそれくらい一人でできないの?みんな忙しい病棟の状態わかってる?」といわれました。そんなこと言われても私もカツカツで回してるのに、病棟の状態はわかっているけど調整しても調整がつかないことだったので報告と相談をしたのにと思いました。時間にも余裕をもって報告したのにとても悲しかったです。

どうしたらいいかのアドバイスもくれなくてそのあとは話も聞いてくれませんでした。たまたま横で聞いていた違う先輩が時間空くから行ってあげるよと言ってくださったので助かりました。ちゃんと報告と相談もやってるのになんでそんなこと言うのだろうと思いました。一年生というだけで理不尽にきつく当たる人がいるのもおかしいことだなーと思いました。

そんな感じで人間関係はいいとは言えない職場も多いです。

仕事が多くそれだけでもストレスなのに助け合わないといけないはずのスタッフ同士も協力していないと、ほんとにストレスのはけ口がないなと思います。仕事を押し付けてくる上司もいました。私が働いていた職場ではまさに副師長がそうでした。中堅層になると仕事量も増える上に一年目さんの教育とかも任せられてしんどかったですが、頼れる人もいなくて。ちゃんと仕事をすればするほど任せられることも増えて負担ばかり増えていくような気がしていました。ほんとにやってもやっても「ありがとう」の一言もなくて、それが当たり前になっていたので、自分がいいように使われているだけの駒だなと思ってしまいました。

それもあまり人間関係がいい職場ではなかったので相談できる人がいなくて、みんな自分のことばかりしか考えられない人が多くて、私はほかの人を手伝うけど私がしんどい時に手伝ってくれる人はいないなと感じて、ほんとに孤独感があってつらかったです。仲のいい先輩もいましたが、そういう人に限って全然勤務が合わなくて。もっと私も「できません」とはっきり断ればよかったのかなーと今となっては思います。しかも、そういう仕事を押し付けてくる先輩に限ってナースコールも全然取りません。自分の担当患者さんであってもパソコンとにらめっこしていたり、他のスタッフと話し込んでコールがなっても話をやめないので他のスタッフの負担が増えていきました。忙しい時は詰め所にも帰ってこなくて、いったいどこにいるの?と思うこともありました。

リーダーをしていると状況がわからなくて、報告もないのですごく困りました。ほかの人も思っていても上司になるしなかなか言えない状態でした。朝に自分がきて自分が重症さん担当になっていたら勝手に担当を変える人までいました。これにはほんとにあきれてしまいました。副師長クラスの方がそんなことをするので他のスタッフの負担は増えるし自分は手伝わないしという感じで、なんでこの人が副師長になれたんだろうと思うことも多々あります。辞めていく先輩たちはみんないい人で仕事ができる人ばかり辞めていくなと思っていましたが、その理由も自分が中堅層になってわかった気がします。ほんとにいい人は辞めていくから、嫌な人ばかりが残ってしまってどんどんしんどくなってさらに看護師が辞めていくという悪循環の繰り返しでした。私もそれに耐えられなくて転職しました。今はほんとに転職してよかったなと思っています。

まとめ 

看護師の仕事は辞めたくなることもたくさんあります。それだけ特殊な環境でつらいことも多いわりにサポートや体制が整っていない部分も多いと思います。憧れて辛い実習に国家試験を乗り越えてやっと看護師になったのに、自分の仕事に誇りを持てなかったりつらい思いばかりで辞めたいと思いながら働き続けている人も多いのではないかな、と思います。看護師になることに苦労した分、なかなかやめることもできなくて働き続けていることも多いと思います。どこの病院でもそう思っている人は必ずいると思います。私が書いたことはほんの一部だと思います。でも辞めたい気持ちを持っているのは看護師みんなではないかなと思います。看護師の仕事自体は素敵な仕事だと私は思いますが、まずは看護師自体が健康的な生活を送れるようにならないと、患者さんにいい看護をし続けることは難しいのではないかなと思います。病院全体の状態が改善されて、もっと看護師一人ひとりが大切にされる職場で、看護師が守られるように早くなってほしいと思います。

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