看護師に多い退職理由と円満退職する為のオススメの退職理由

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看護師は非常に離職率の高い職業ということが知られていますが、退職理由は人によって異なります。退職を経験した方や検討している方も、様々な理由があるのではないでしょうか。

看護師に多い退職理由やおすすめの退職理由などについて紹介しますので、退職を検討している方は参考にしてくださいね。

看護師に多い退職理由

まず、看護師に多い退職理由を見ていきましょう。平成22年~23年にかけて「他施設で働きたい理由」について調査が行われています。この調査によると、第一位「他施設への興味(34.1%)」、第二位「給与に不満があるため(31.1%)」、第三位「休暇が取れない・取りづらいため(24.5%)」、第四位「超過勤務が多いため(22.3%)」、第五位「責任の重さ・医療事故への不安があるため(17.7%)」という結果が出ています。

出典:看護職員等就業状況実態調査結果 16ページ目

第一位の「他施設への興味」は退職理由としては比較的ポジティブな退職理由と考えることができます。しかし、他の退職理由に関してはネガティブな印象を持つのではないでしょうか。紹介した退職理由は回答者の多いものですが、人間関係や転居、結婚、出産などの理由で退職をする方も大勢います。

退職をするときには上司に退職したいという希望をまず伝え、退職の許可が下りれば退職の手続きをするという流れの職場が多いと思います。退職理由は本当のことを伝えたほうがいいと考えるかもしれませんが、本当の退職理由を言ってはいけない場合もあるということをご存知ですか?本当の退職理由を伝えてはいけない理由を次で紹介します。

なんで本当の退職理由を言ってはいけないの?

退職理由は大きくわけて「ポジティブな退職理由」と「ネガティブな退職理由」、「やむを得ない退職理由」に分けることができます。「ポジティブな退職理由」はスキルアップや結婚、出産、資格の取得などで、「やむを得ない退職理由」には転居や介護、体調不良などを挙げることができます。これらの退職理由は、もちろんそのまま伝えて大丈夫です。誰からも文句は言われないでしょうし、引き止められる理由もありません。

問題は「ネガティブな退職理由」をそのまま伝えることです。ネガティブな退職理由とは、人間関係の悪さや給料が低いこと、休暇が取りづらいこと、残業が多いこと、福利厚生がないことなどを挙げることができます。皆さんの中にも、ネガティブな理由で退職を考えている方が多いのではないでしょうか。しかし、これらの理由をそのまま伝えると、スムーズに退職の手続きができない可能性が非常に高いです。

ネガティブな退職理由を伝えるとあなたの人間性への評価が下がるかもしれませんし、「給料をもう少し増やすから退職しないで」と引き止めに合うかもしれません。また、このような理由を伝えると「病院や経営に対して文句を言っている」というようにとらえられてしまう可能性もあります。無理やりにでも退職できればいいのですが、退職できなかった場合はあなたの評価に影響する可能性がありますし、退職後もあなたの悪評が職場に残るかもしれません。

ネガティブな退職理由で退職を検討している方は、できるだけポジティブな退職理由に言い換えて伝えるようにしましょう。

おすすめの退職理由

ネガティブな退職理由からポジティブな退職理由への言い換えがうまくできればいいのですが、理由を伝えているうちに本心を話してしまうこともあるかもしれません。その場合、引き留めに合う可能性も高くなってしまいます。

自分の退職理由をうまくポジティブに言い換えることができない方は、紹介するおすすめの退職理由を参考にしてください。

ほかの分野に興味が出た

退職を希望する誰もが使いやすい退職理由に、「ほかの分野に興味が出た」という理由があります。ほかに学びたい看護があるということはポジティブな退職理由として受け取られやすく、引き留めに合いにくいです。しかし、この退職理由を伝えるときには一つ、注意点があります。退職理由を話したときに、「どんな分野でこれから働きたいの?」と聞かれると思いますが、なんでも答えればいいわけではありません。「現在勤務している施設にはない分野」をこたえる必要があります。例えば大学病院で勤務をしているのに「救急病棟で働きたいから退職します」というと、「じゃあ病棟異動すれば解決するから退職は許可できない」となりますよね。

大学病院や市民病院などの規模が大きな病院で勤務をしている方の場合、「ほかの分野」というのは診療科ではなく、「慢性期での看護を学びたい」や「クリニックで働きたい」などの回答をしたほうがいいでしょう。あるいは、現在勤務している病院にはない診療科を答えることができれば、「ほかの分野に興味が出た」という退職理由を話すことができます。

転居のため

近場への引っ越しであれば職場に通うことができますが、少し遠くへの引っ越しとなると職場へ通うことが困難となります。そのため、転居のためという退職理由は比較的通りやすいです。しかし、この退職理由を話すのは、具体的な引っ越しの計画がたってからにしたほうがいいでしょう。退職理由を話した際に、「いつ、どこへ引っ越しをするの?」と聞かれます。そのときに「具体的にはまだ決まっていなくて…」や「時期は未定です」といってしまうと、「じゃあ、引っ越しが具体的に決まるまでは働いて」といわれます。

また、本当に引っ越しをするとしても、近場への引っ越しではこの理由を伝えることができません。電車で数駅しか変わらない土地や、今までと同じ通勤方法で通うことのできる土地への引っ越しであれば、これまで通りに通勤することができますよね。

この退職理由は、少し遠い場所へ引っ越しをするのであれば誰でも使用することができます。そのため、「どうしても退職をしたいのに、なかなか職場の許可が下りない」という方は、思い切って引っ越しを考えてみてはいかがでしょうか。職場も許可せざるを得なくなりますので、スムーズに退職をすることができるかもしれませんよ。

仕事と家庭を両立したい

結婚をしている方やお子さんのいる看護師の場合、忙しく残業や急な出勤の多い職場で働き続けることは困難ですよね。仕事ばかりをしていればいいわけではなく、家庭も両立しなければなりません。急性期の病院に常勤として勤務をしている場合、常勤として働く限りは日勤だけでなく夜勤も行わなければなりませんし、残業や急な出勤をしなければならないことも多いと思います。現在勤務している職場では仕事と家庭の両立が難しいと考える場合、「仕事と家庭の両立」ということを退職理由として使用することができるのではないでしょうか。

しかし、現在勤務している職場の多くの看護師が仕事と家庭の両立ができている場合、「仕事と家庭の両立」を理由に退職することは難しいかもしれません。急性期の病院やスタッフの不足している病院に勤務している方や、現在の職場では仕事と家庭の両立が困難と考えている方は、この退職理由を使用してみてはいかがでしょうか。

実際の退職理由は話してもいいの?

スムーズに退職を進めていくには、実際の退職理由を話さないほうがいい場合が多いです。しかし、本当の退職理由を話してしまいそうになる場面もあるのではないでしょうか。

本当の退職理由は、同じ病院に勤務する人に対しては、誰にも話さないほうがいいといえます。仲のいい先輩看護師や同期の看護師には、プライベートな時間や休憩時間中などに話をする機会が多いですよね。その時に、つい本当の退職理由を話してしまう方が多いと思います。しかし、病院内で話すと誰に聞かれているかはわかりませんし、もしかすると直属の上司がその場面の近くにいるかもしれません。また、休憩時間中などにあなたの退職の話となった場合、本当の退職理由を知っている看護師が「○○っていう理由で退職するみたい」など言ってしまうと、本当の退職理由が広まってしまいます。本当の退職理由を話した際に口止めをしていたとしても、うっかり話してしまうことがあるかもしれません。どんなに仲がいいスタッフであったとしても、できれば話さないほうがいいでしょう。

本当の退職理由は同じ病院で働くスタッフには話さないほうがいいですが、誰かに本当の退職理由を聞いてもらいたいと考えることもあるのではないでしょうか。その場合、家族や職場以外の友人には話してもいいと思います。しかし、話すときは「場所」に注意をしてください。職場の近くで話すと、誰かに聞かれているかもしれませんよ。

退職理由を伝える際のポイント

せっかくうまい退職理由を考えることができたとしても、退職理由や退職希望を伝える際のポイントを押さえておかなければうまく退職ができないかもしれません。退職理由や退職希望を伝える際のポイントについて確認しましょう。

最低でも3か月前には伝える

民法上では、退職希望を2週間前に伝えれば退職してもいいということになっています。しかし、急に退職希望を伝えるとあなたが退職したあと、職場は大変になってしまいます。シフトも組みなおす必要がありますし、委員会や係などの役割や受け持ち患者さんなどの引継ぎもしなければなりません。また、あなたが退職をすることによって看護師が不足する場合、早急に新しい看護師の募集をする必要もあります。あなたは退職できて気持ちが楽になるかもしれませんが、残された看護師、特にその部署の責任者は非常に大変な思いをすることになってしまうのです。

できれば、退職希望は早めに伝えるようにしておいたほうがいいでしょう。しかし、「退職希望日から1年前」などあまりにも早い段階で退職理由を伝えた場合、退職希望が通ったとしても忘れられてしまう可能性が高いです。半年前~3か月前に伝えるようにしましょう。

直属の上司に直接伝える

退職希望を伝える際、必ず直属の上司に直接伝えるようにしてください。毎日の業務が忙しく、なかなか話すきっかけを作りにくいという方も多いと思います。しかし、メモや院内メールなどでは伝えずに、必ず直接話すようにしましょう。業務時間内に話す時間を作ることのできない場合は、あらかじめ「話があるので、空いている時間を教えてください」など伝え、確実に話しができるようにしておきましょう。

他のスタッフに退職の話を聞かれてしまうと、今後の仕事に影響が出る可能性もあります。できればカンファレンスルームや面談室などの個室で話を聞いてもらうようにしましょう。

退職したいということをはっきり伝える

退職理由を伝える際は、必ずはっきりと伝えるようにしましょう。「違う分野に興味があるから、ちょっと働いてみたいなと…」など曖昧ないい方であると、伝えられた側は「相談かな」と思うかもしれませんし、退職希望を話しているということに気付いてもらえない可能性があります。また、はっきりと退職希望を言わなければ、引き留めに合うかもしれません。

退職希望を伝えるときは、「○月末で退職をしたいです」とはっきり言うようにしてくださいね。

新人看護師はどう伝える?

新人看護師でも、退職を希望することがあると思います。しかし、まだ看護師としての経験が浅い場合、上司に言いづらいですよね。どのような理由を話せばいいのでしょうか。

先輩看護師の場合、どんな理由で退職を希望したとしても、ポジティブな理由を伝える必要があります。新人看護師の場合、なぜ退職を希望したのか、本心を言ったほうがいいかもしれません。本心を言うことであなたが退職したい原因を解消してくれるかもしれませんし、相談に乗ってくれると思います。「キャリアアップのため」などの理由を話すよりは、「人間関係がしんどい」や「仕事についていくことができない」と伝えたほうがいいでしょう。長期休暇の取得や面談などを行うことで気持ちが楽になり、退職をしなくてすむかもしれません。

新人看護師が退職をしてほかの病院等に転職をする場合、受け入れてくれるところは少ないですし、経験年数の長い看護師と比較すると転職のハードルは高いです。転居などのやむを得ない理由以外では、できるだけ退職はしないほうがいいと思いますよ。

まとめ

看護師に多い退職理由やおすすめの退職理由などについて紹介しました。退職理由の伝え方は多くの看護師が悩むと思います。今後退職を検討している方は、今回の記事を参考に退職理由を伝えるようにしてくださいね。

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