新人看護師が転職する理由と転職探す際に注意したいポイント

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看護師として働いていると、勤務している職場に対して不満が出ることや、ほかの職場へ興味が出ることがあります。そのため、転職を検討する方は多いです。転職といえば、看護師としてある程度の経験を積んだ方がするイメージがあるでしょう。しかし、最近は新人看護師の方の中にも転職を検討している方がたくさんいます。

2013年に行われた調査によると、勤続年数が1年未満の方が回答者のうち9.3%いるということがわかりました。

出典:看護職員の労働実態調査「報告書」 32ページ目

看護師の仕事を離職した方もいると思いますが、転職をした方も多いのではないでしょうか。

新人看護師が転職をする理由や転職をする際に注意しなければならないことなどについて紹介をします。新人看護師の皆さんは参考にしてくださいね。

新人看護師が転職をする理由

まず、新人看護師が転職をする理由を紹介します。あなたに当てはまる内容はありますか?

自分は看護師に向いていないと思ったから

看護師になる前に、看護専門学校や看護大学で多くのことを学びます。また、学んだことを実践するために、病院実習にも参加していますよね。しかし、大変な思いをして看護学校で学び、国家試験に合格しても、「自分は看護師に向いていない」と感じて新人看護師時代に転職をする方は多いです。

例えば、急性期の病院を自分で希望して入職したのに、「急性期は自分に向いていないから慢性期の病院に転職したい」や、「「子供が好きだから小児科を希望したけど、病気の子供を見るのがしんどい」など、実際に看護師になってから気が付く場合があります。自分の向き・不向きを学生時代に十分に把握せずに看護師として就職をした場合、新人看護師という比較的早い段階で転職をする可能性が高くなるため、できるだけ学生の間に自分の向き・不向きを理解しておく必要がありますね。

プリセプターとの相性が悪かった

新人看護師は新人オリエンテーション後に各部署に配属をされると、各部署での指導がスタートします。先輩看護師が新人看護師に対して指導を行いますが、多くの病院では新人看護師の指導をプリセプターの先輩看護師が担当します。

プリセプターとマンツーマンで仕事を行う機会も多く、新人看護師(プリセプティー)とプリセプターの相性は重要です。病院によっては、面接の時やオリエンテーションの時に新人看護師のある程度の性格を把握し、その性格に合った先輩看護師をプリセプターに任命してくれるところもあります。しかし、指導できる先輩看護師の人数が少なかったりすると、新人看護師の性格を考慮してのプリセプターの決定ができません。

そのため、新人看護師にとって最も重要な存在といえるプリセプターとの相性が悪く、転職を検討する新人看護師がいます。

責任が重すぎる

学生時代も患者さんを受け持つことで、責任の重さを実感します。しかし、学生ですので重症な患者さんを担当することはあまりありませんし、指導者の看護師や教師とともにケアや検温などを行うため、責任の重さをいまいち実感せずに看護師になる場合が多いです。

しかし、実際に看護師としての仕事がスタートすると、自分が行ったケアや処置などすべてに責任を持たなければなりません。一つのミスが重大な事故につながる可能性もあります。学生の時のように自分を守ってくれる教師や指導者はいませんので、「自分一人にかかる責任が重すぎる」と感じ、退職や転職を検討する看護師は多いです。

特に急性期の病院の場合、常に重症な患者さんが入院しているため、「比較的落ち着いた環境で働きたい」と考え転職する方がいます。どこの職場であっても、看護師として働くには常に重い責任が付きます。責任が重すぎるという理由で転職をするのであれば、「どんな職場でも責任は重い」と考えるようにしましょう。

過酷な労働環境

せっかく新人看護師として就職をして、「これから頑張ろう」と考えていたにも関わらず、就職した病院が過酷な労働環境だったため転職をすることになってしまう新人看護師もいます。例えば、毎日遅くまで残業を強いられたり少ない看護師で多くの患者さんを担当していたり、有給休暇が全く利用できないどころか既定の休日日数すら満たしていなかったり、残業代が一切支払われないサービス残業だったり…と、自分が想像していた労働環境と大きく違う場合があるのです。中には、求人情報や病院見学会で説明を受けた条件と、実際が全く異なるという場合もあります。

看護師は過酷な労働環境となる場合が多いのです。しかし、自分が理想としている職場環境とあまりにもかけ離れていると、自分が理想とする労働環境を満たしている病院へ転職をしたくなってしまいますよね。

希望した部署へ配属してもらえなかった

皆さんは、自分が希望した通りの部署で勤務することができていますか?規模が大きな病院で勤務をする際、病院の面接の時や新人看護師のオリエンテーションの時など、実際に部署に配属される前に希望する部署を申告する機会があったと思います。具体的な「整形外科」や「呼吸器内科」という診療科を申告することもあれば、「病棟・手術室・救急・外来」などの選択肢から選ぶ場合もあるでしょう。

多くの新人看護師は、「実習で魅力を感じたあの病棟で勤務をしたい」という考えや、「手術室で勤務をしたい」など、希望を持っていると思います。実際に希望をして、「4月からはあこがれの部署で、あこがれの看護師になる」と希望を抱いていたでしょう。しかし、病院側は、新人看護師全員の希望を聞くことができるわけではありません。当然、中には十分が希望した部署と全く違う部署へ配属される方もいます。

希望した部署でない部署へ配属をされると、新人看護師としてのモチベーションを感じることができなくなるかもしれません。また、「○○さんは私の希望した小児科に希望通り配属されているのに、なんで私は希望していた小児科で勤務できないんだろう」と、同期の新人看護師に対していら立ちを感じることもあるでしょう。このような気持ちなると、「もう、この病院で働いていくことはできない」と感じ、転職につながることもあるのです。

一度配属をされると、よっぽどのことがない限り部署異動はしばらくありません。そのため、少しでも早く自分が希望する部署で働くために、転職を考えることにつながるのではないでしょうか。

転職先を探す方法

新人看護師から転職をする際、当然ですが転職先を見付けなければなりません。転職先w探す方法を紹介しますので、参考にしてくださいね。

看護師専用の転職サイトに登録をする

まず、最もオススメの転職先を探す方法が、看護師専用の転職サイトに登録をすることです。インターネットから登録をすることができ、登録をするとその転職サイトが取り扱っている求人情報を探すことができます。また、あなたを担当するアドバイザーに希望する転職先の条件や希望する転職時期を伝えることで、希望に合った転職先をいくつかピックアップしてもらうことができます。

転職をするには、病院見学や面接を行う必要があります。その際、自分で希望する転職先に連絡を取り、日程調整や必要物品の確認等を行わなければなりません。しかし、転職サイトを利用すると、このような面倒なやり取りはすべて担当のアドバイザーが行ってくれます。さらに、履歴書や職務経歴書の作成に不安がある場合、転職サイトによっては相談し、アドバイスをもらうこともできます。

自分一人で転職活動をすることに不安のある方は、看護師専用の転職サイトに登録をして転職活動を行ってみてはいかがでしょうか。

ハローワークに行く

皆さんはハローワークという施設をご存知ですか?ハローワーク(公共職業安定所)とは、職業紹介事業を営む主体として、国によって運営されている施設です。

出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構

求人情報を知るだけでなく、相談サービスや自己分析サービスなどの様々なサービスや相談をすることも可能です。全国各地にあるため、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

ハローワークにも、もちろん看護師の求人はあります。しかし、求人数は看護師専用の転職サイトよりも少ないですし、担当のアドバイザーが付くわけではありません。自分で連絡を取らないといけないことも多いため、私は看護師専用の転職サイトを利用した方がいいと思います。

知人に紹介をしてもらう

学生時代の同級生や知り合い等で、違う病院で看護師として勤務をしている人はいませんか?看護師専用の転職サイトやハローワークを利用して転職活動をすると、求人情報や病院見学会で自分が目にした情報だけで転職先を決定する必要があります。しかし、知人の勤務している病院であれば、知人が実際に勤務して感じていることや、人間関係などの内部情報まで確認することができるため、実際に転職をしてからのギャップが少なくなるでしょう。

自分である程度、その病院がどのようなところか確認する必要がありますが、多くの情報を得ることができるため安心できます。また、知っている人がいるということで、心強いのではないでしょうか。

転職先を探す際のポイント

新人看護師の皆さんが転職先を探す際、どのようなポイントに注目をすればいいのか紹介します。転職先を探すときは、注意をしてくださいね。

新人教育体制が整っているか確認

まず、もっとも大切なことは「新人教育体制が整っているか」ということです。新人看護師の時期に転職をするということは、新人教育を十分に受けることができていないでしょう。そのため、教育体制が整っていない病院へ転職となると、十分な教育を受けることができず、看護師として成長することができません。

新人教育制度が整っているか、プリセプター制度はあるか、第二新卒として採用してもらうことができるかということに注目をして、転職先を探すようにしましょう。

同じ失敗をしない

皆さんが新人看護師の時期に転職をしようと考えたのは、どのような理由ですか?もちろん、人によって理由は違います。人間関係に悩んだ人や教育体制に疑問を感じた人、労働環境が過酷と感じた人、様々ですよね。

看護師は現在、人手が不足しています。そのため、「いつでも、どこにでも転職は簡単にできる」と考えている方もいるでしょう。しかし、短い期間に転職を何度もすることはいけません。相手からの印象が悪くなりますし、「また短い期間で退職をするのではないか」と思われ、採用されないこともあるかもしれません。

短い期間に再度、転職をすることがないよう、あなたが転職を考えた理由を改善することのできる職場を転職先として選ぶようにしましょう。転職先では長期間働くことができるよう、同じ失敗をしないようにしてくださいね。

病院奨学金制度を利用している場合はどうする?

新人看護師の期間に転職を考えている方の中には、「病院奨学金制度」を利用している方もいるのではないでしょうか。病院奨学金制度とは、病院が独自に設定している奨学金を借りることのできる制度です。病院奨学金を利用する条件は病院によって異なりますが、「看護学校卒業後、病院に就職をして3年間勤務をすれば返済不要」などが定められています。

病院奨学金制度を利用している方が転職をする場合、自分がどのような条件で奨学金を借りたか確認してください。返済不要という条件であれば、特に問題ありません。しかし、場合によっては、転職をするときに「全額一括返済」となることもあります。

もちろん、病院奨学金制度の返済義務が生じた場合、借りた金額をすべて返済しなければなりません。勤務した期間が長くても短くても、勤務期間の条件を満たすことができなければ返済する必要があります。病院によっては、勤務した期間を考慮して返済金額を減額してくれるところや、一括返済から分割返済に変更してくれるところもあるようです。しかし、基本的には最初に契約した条件通りの返済が必要となります。

私が勤務していた病院でも、病院奨学金制度を利用して学費を借りた新人看護師が、3か月で退職をしました。「3年間勤務をすれば返済不要。それまでに退職をしたら全額一括返済」という条件だったようで、両親や親せきからお金を借り全額支払ったようです。

病院奨学金制度を利用している方は、どのような条件だったか、返済方法の変更はできるかなど確認しましょう。

まとめ

新人看護師の方の中にも、転職を希望する方はいるでしょう。理由はそれぞれ違うと思いますが、公開のない転職をするようにしてくださいね。

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