看護師ってネイルOK?看護師でもネイルを楽しむための方法

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看護師といえど、ネイルをしてオシャレを楽しみたいと思っているのではないでしょうか?もしくは、看護師になったらネイルはできないのかな?と思って調べているのかもしれません。看護師といえど、オシャレは楽しみたいものですよね。とはいえ、服装などの規定は職場によっても異なります。今回は、ネイルを含めた看護師の服装やオシャレの楽しみ方を看護師として働いてた私の実体験を交えてご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

看護師の清潔感

看護師といえば、清潔感がとても重要な職業です。ですので、勤務先によっては髪形や服装について制約されることが多い場合がよくあります。華美なアクセサリーやメイクは禁止、茶髪、ブリーチなども禁止、場合によっては結婚指輪すら禁止の職場も見られます。

しかし、おしゃれを楽しみたい女性も多く働いているため、就業時のみ病院の規定を守って、仕事終わりにおしゃれを楽しむ人も多くみられます。看護師として働くという人はネイルはしてはいけないというルールを決めている病院が大半だと思います。

なぜなら、看護師として働くには長い爪は邪魔で不必要なものです。爪が長いことで処置やケアを患者様に施す際に患者様を傷つける恐れがあります。また、感染予防の観点からも爪は短くなくてはなりません。

看護師の私とネイル

私は看護免許取得後、とある地方の公立病院に勤めていました。その病院は比較的身なりに関して制約は少なく、結婚指輪も派手ではないピアスも認められていました。しかし新人は何もつけない、メイクも最低限というのが暗黙の了解でした。しかし、もともとメイクやおしゃれが好きな私は、国家試験終了、病院に入職するまでの間、頑張った自分へのご褒美としてネイルサロンへ行って、スカルプ(人工爪)をつけていました。

スカルプはアクリル樹脂を爪につけて、長さを出したり、強度を増したりする効果があります。1度つけると3週間から1か月ほどとれることはありません。そのため施術も除去もネイルサロンで行うことがスタンダードです。私の手はしわしわで、爪もぼこぼこで本当にコンプレックスの塊でした。スカルプをつけていたのは1か月もない、短い期間でしたが、きらきらと輝く手を見つめて、心から幸せを感じられる期間でした。

入職日の前日にスカルプをつけてもらったサロンに行って、外してもらうことにしました。看護師として明日から働くこと、スカルプやネイルはもうできないこと、きらきらした爪で過ごしてとても幸せだったこと、をネイリストの方と話しながら過ごしていました。

幸せだった期間を思い出し、看護師として働く覚悟をしていく、とても大切なひと時でした。しかし、爪に強い痛みを感じ、見てみると爪から出血してしまっていました。もともと薄くもろい爪をしていたので、スカルプを外す作業の過程で負荷に耐えられず、爪のちょうど真ん中から亀裂が入っていました。

いったん除去することをあきらめ、出血が治まり、爪の回復を待って再度除去することになりました。私はとても困ってしまいました。明日から病院に勤務する、新人の看護師がネイルしているなんて知られてしまったら、怒られてしまう。と考えていました。

なんとか、ネイルしている爪をばんそうこうで隠しながら、入職初日を過ごしました。ただでさえ、新人で不安が多い中、ネイルばれたらどうしよう・・・。なんて余計な心配をしなくてはなりませんでした。

爪の傷が治るのを待って除去する予定だったのですが、なかなか治らず、ネイルを外せず10日ほど過ごしました。その間に清潔チェックがあったらどうしよう・・・。手洗いチェックで指摘されたらどうしよう・・・。と不安な日々を過ごしました。

何とかばれることなく、ネイルサロンへ行って除去する日が来ました。爪もきれいに治って、ほっと一安心しました。看護師しているから、ネイルはできないとあきらめて半年ほど働いたある日、友人の結婚式に出席することになりました。

久しぶりに会う友人もいたので、いつも以上に気合を入れておしゃれをしました。友人たちもおしゃれをしていました。料理を食べて、おしゃべりをして、楽しい時間を過ごしました。ふと友人たちの手元を見ると、きれいに手入れされて、はやりのネイルアートをしていました。うらやましく思いましたし、女性としての魅力を感じました。

手の指先まで手入れされている人は、男性からも人気で、反対に私の爪はボロボロ、手もしわしわで、恥ずかしくなりました。

NICUでの生活とジェルネイルの出会い

勤務していた病棟で移動があり、私はNICUに配属されることになりました。NICUではそれまでいた一般病棟とは違い、とても感染予防に厳しく1処置1手洗いどころか処置の前後に1回ずつ手洗いを行う1処置2手洗いを行っていました。

処置ごとに手袋を変え、その都度手洗いを行い、ハンドクリームなどつける暇もなく次々と処置を行っていきました。私は手袋のラテックスや手袋のパウダーで肌が荒れてしまい、配属されて1週間で手を付けられないくらいのひどい手荒れに悩まされることになりました。市販のハンドクリームを塗っても、すぐに手洗いをしなくてはいけないし、寝る前にハンドクリームをたっぷり塗っても効果はありませんでした。我慢が出来ず皮膚科を受診しました。看護師として働く間はなかなか改善しないことを言われ、とりあえずステロイドを処方してもらい、症状を和らげることにしました。処方してもらったステロイドをハンドクリームのように使う日々が続き、手荒れは改善しましたが、爪はさらにボロボロになりました。ステロイドは爪の周囲に塗布すると爪を作る組織に影響し、新しく生えてくる爪をぼこぼこにしてしまう副作用があります。その副作用によって、ステロイドをやめてもぼこぼこの爪が生えてきていました。ぼこぼこでボロボロの爪は、見た目だけでなく、衛生面でも感染リスクがあり、弱くもろい私の爪は少しの衝撃で割れて、出血することも多くなりました。ネイリストの友人に相談すると、ジェルネイルをすることを勧められました。ジェルネイルは以前私が行っていたスカルプとは違い、自分の爪にジェル状のコーティング剤を塗布しUVランプやLEDランプの光を当て、硬化させるもので、爪の保護や強化にも効果的であると聞きました。

そこで友人に頼んで透明なジェルネイルをすることにしました。ネイルを行うことは病院の就業規則に反することはわかっていましたが、ボロボロの爪で看護をするよりよっぽどいいと考えて行いました。そして、一日の大半を手袋をして過ごすのでばれないと思ってジェルネイルに挑戦することにしました。久しぶりにつやつやの爪を手に入れた私は、看護師を志した時にあきらめていたネイルを再びできた嬉しさで、胸がいっぱいできれいになった爪を見つめて過ごしていました。

しかし、私の考えは甘く、すぐに先輩に見つかり病棟の師長に注意を受けることになりました。爪がボロボロで日々の業務に支障が出ると考え、ジェルネイルをすることにしたと訴えましたが、聞き入れてもらえず、次の深夜明けにネイルサロンで除去することを命じられてしまいました。私は何も悪いことはしていないのに・・・。ただ、爪をきれいにしたいだけなのに・・・。悔しい思いや、悲しい思いを胸に秘めて泣く泣く、ネイルサロンでジェルネイルを除去しに行きました。ネイルサロンで今回の出来事をネイリストの方に愚痴りながら過ごしていました。

そのネイリストさんの話によると、私のように悩んでいる看護師はたくさんいて、ネイルサロンにきてケアだけ受けて帰ったり、私のように手荒れや、爪の傷みに嫌気がさして看護師からネイリストを志して、転職する人もいると聞きました。そのネイリストさんが、ジェルネイルを足の爪にしてみたらと提案してもらい、ペディキュアとしてジェルネイルをすることにしました。

足なら見つかることもなく、処置の際に患者さんや先輩看護師に見つかったらどうしようという心配もなく安心してネイルを楽しむことができました。最初は足の爪にジェルネイルを施すことで、見えないところも手入れする自分に満足していましたが、足はつるつるピカピカのおしゃれなネイルなのに、相変わらず手の爪はボロボロのままでした。

おしゃれなネイルをしている、看護師ではない友人に出会う度に、うらやましい気持ちと、私もネイルをしたいという憧れの気持ちを感じていました。やはり、自分の目に入りやすい手の爪をケアしてきれいにしていきたいと思いました。

看護師を退職、ネイルを満喫する生活へ

ジェルネイルが先輩たちに見つかった一軒から約半年後、結婚を機に4年勤めていた公立病院を退職することになりました。退職後、私は1番にネイルサロンに行ってずっとしたかった、はやりのデザインのネイルをしました。ずっと憧れていたつるつるピカピカのネイルが手にできることの喜びを感じる反面、やはり、看護師をやめなければネイルは楽しめないのかと残念な気持ちになりました。手洗いの頻度も劇的に減少し、使い捨ての手袋を使用することも減り、私の手荒れは劇的によくなりました。

爪もジェルネイルをしていたおかげで、保護、硬化されていたため、看護師として働いていたころは1週間に1度は出血するほど爪が割れていたのですが、退職後は爪が割れることもほとんどなくなりました。

つるつるピカピカのおしゃれなネイルを手にしていることで、自然と目に入り、日々とてもうれしい気持ちになりました。ジェルネイルが楽しくなって、でもネイルサロンに行くとお金がかかるので、ジェルネイルのキットを購入して自分でジェルネイルをするようになりました。結婚して妊娠、出産、育児に追われ、気が付けば看護師をやめて5年がたち、3人の子供も保育所や小学校に通えるようになったので看護師として働くことを考え始めました。

以前は公立の病院だったため就業規則が厳しかったこともあると思い、規模の小さいクリニックや一人で患者様宅を回る訪問看護を中心に就職活動を行うことにしました。無事に自宅からほど近い訪問看護ステーションに就職することになりました。

看護師としての再出発とネイル

私が再就職した訪問看護ステーションは身なりに関してとても寛大で、アクセサリーも髪色も看護の処置に邪魔にならなければOKと言われていました。髪もメイクもはやりのスタイルし、厄除けと称して買ってもらったダイヤのネックレスも常に装着して勤務することにしました。ネイルも透明のジェルネイルを自分でしていました。上司も先輩も爪の保護のためにジェルネイルを行っていることを理解してもらい、私は本当に気持ちよく勤務することができました。

訪問看護ステーションに再就職して1年後、新たな訪問看護という分野での仕事に慣れ、仕事が楽しくなってきたある日の出来事でした。とある患者様宅へ訪問し、ケアをしていました。その患者様は、ステーション内でも有名な気難しい患者様でした。普段は受け持ちではないため、訪問しないのですが、その日は受け持ちの看護師が休みで、代わりに訪問しケアをした日でした。気難しい患者様だったので、事前にしっかりと申し送りを受けていました。ケアは問題なく行うことができ、患者様も満足されていました。

意外とその患者様と私の相性が良いのではということになり、引き継いで受け持ち看護師として、その患者様と向き合うことになりました。受け持った当初は、お互いに気を使っていたようで、患者様も穏やかに接してくださっていました。2か月ほど受け持ちになってたったころ、上司に呼ばれ、急にその患者様の受け持ちを外れることになりました。受け持ちになったころから、私に対してチャラチャラしている、爪もマニキュアを塗って、看護師としてふさわしくないと思っていたそうです。

事務所にクレームの電話をかけてきて、担当を外れるという流れになりました。上司たちは私が理由があって、ジェルネイルをしていることを理解してくださっていたので、そのことに関して、注意を受けることはありませんでした。いい関係を築けていると思っていた患者様だったので、ショックでした。そして、見た目を気にならないほどのケアが提供できれば、こんなことにならなかったのかもしれないと、未熟な自分に対して腹立たしさを感じていました。私はこの職場に再就職して、やっと看護師をして働いてもネイルをあきらめなくてもいい職場を見つけられたと感じていました。

しかし、ネイルに対して理解ある職場でも看護師として働くには、ネイルをすることには大きな壁があることを実感しました。看護師と患者様の1対1の関係で向きあって仕事をするため、職場やほかの患者様がネイルに対して理解があっても、たった一人の患者様がネイルに対してマイナスのイメージを持っていたら、その患者様とかかわることは難しくなります。私とその患者様の関係性を信頼して、任せてくださった上司に申し訳なく感じ、結局自らジェルネイルを外すことにしました。ジェルネイルをやめると、やはり爪がすぐに割れて、患者様や職場の人に心配されるようになりました。

気にしないで、保護のためにしたらいいよ、と上司は言ってくれていましたが、もっと看護の技術が上達して、ネイルしていても気にならないぐらいのケアが提供できるようになるまでは、ネイルをしないと決めました。看護師として働くには、やはりネイルを楽しむのはあきらめ必要がありました。

ネイルOKの多い看護師の就職先

看護師として働くため、ネイルをあきらめることにしましたが、世の中にはネイルしてもいい看護師の就職先もいくつかあります。見た目の清潔感を重視される美容整形系のクリニックでは、保護目的の装飾の少ないジェルネイルを許可しているところもいくつか見受けられていました。

そのほか、一般企業や大学などの保健室に勤務する場合や、治験コーディネーターとして勤務する場合、派手なネイルで泣ければ、ネイルをしていてもOKというところもあります。ツアーナースやイベントナースでも許可されていることがあります。

しかし、上記の就職先は求人の数自体が少なく、競争倍率も多い職種です。またツアーナースやイベントナースは定期的な仕事ではなく単発の仕事になるため、職業として不安定です。やはり、ネイルを楽しみながら看護師として働くには大きな壁があるようです。

ネイルと感染予防

看護師は、美容師や飲食系の職業と並んで手を洗い、消毒液や手袋の刺激によって手荒れを起こしやすい職業です。しかし、看護師や飲食店はネイルをすることを禁止していることが多いです。これは爪割れや肌荒れのリスクがあるのに、改善、予防することを禁止している行為だと思います。なぜ、そのような状況になっているのか?

それはネイルはおしゃれのためのツールという認識が世の中に広がって定着していることにあると思います。看護師がジェルネイルを施すことで、爪の保護や爪割れの防止に有効だと思います。爪割れを事前に防ぐことは、感染リスクを下げることにつながると思います。看護師として働くには感染予防を行っていくことは、避けて通れない重要なものになると思います。感染予防には手洗いは外せないことですが、手洗いをするとどうしも手荒れや爪割れを起こしてしまします。

そして、手に傷のある状態では感染のリスクが高くなります。私が公立病院に勤めていたころ、感染症の専門看護師の方がおられ、その方の指導ではハンドクリームなどを使って手荒れ、爪割れをケアすることを指導されていました。看護師として働くには確かに長い爪も、過度な装飾を施したネイルも必要ありません。しかし、爪を保護する透明や肌なじみの良いヌーディーなカラーのジェルネイルは許可されるべきではないかと考えます。看護師のジェルネイルが許可されるためには、ジェルネイルが爪の保護に有効であることをもっと広く知られる必要があると思います。ジェルネイルに似たものでマニキュアがあります。マニキュアは自分で簡単に塗ることができ、除光液を使って自分で簡単に外すことができます。簡単に行える反面、はがれることが多々あり、はがれたマニキュアによって清潔が保てなくなることも考えられます。

しかし、ジェルネイルはサロンに行って特殊な薬液を使わなければ外れることはありません。看護師には清潔感は必要不可欠であります。真っ赤な爪や、きらきらとストーンがたくさんついたネイルは清潔感を感じることはありません。しかし、ぼこぼこでひび割れた爪からも清潔感を感じることはありません。短く整えられた爪が、看護師の身だしなみとして必要となってきます。そのためにはジェルネイルも必要に応じて許可されるべきだと思います。いつの日か私のように手や爪にコンプレックスのある看護師も、看護師として働きながらネイルをしてコンプレックスを感じなくても済むようになればいいなと感じています。清潔感を感じられるように、規則を緩和させるだけでなく、規則を緩和しても患者様に納得していただけるように看護師としてのスキルを充実させることが必要かと思います。

しかし、そういった考えを持っている病院や施設はまだ多くありません。女性としての“おしゃれをしたい、身なりを整えたい”という当たり前の思いと感染予防としてのジェルネイルは、両立することができると思います。おしゃれをするためだけのものという考えが根強くあるため、偏見を持つ患者様や年配の看護師も多くおられます。ジェルネイルに対して偏見がなくなり、看護師の質も向上する日が1日も早く来ればいいなと考えています。

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