看護師がダブルワークを行う前に必ず知っておきたいこと

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皆さんの中に、看護師をしながらダブルワークをしたいと検討している方はいませんか?様々な理由から、最近はダブルワークを選択している方が増えています。

看護師をしながらダブルワークをする際、どのような働き方があるのか、ダブルワークをする際の気を付けなければならないポイントについて紹介しますので、ダブルワークをしようと考えている方は参考にしてくださいね。

ダブルワークとは

まず「ダブルワーク」とは何か見ていきましょう。ダブルワークとは「定職をもちながら、夜間や休日などにほかの仕事をすること。収入の不足を補うために副業を持つこと」と定義されています。

出典:デジタル大辞泉 

よく似た言葉に「副業」というものがありますが、ダブルワークと副業は異なる意味を持つということをご存知でしょうか。副業とは、「本業のかたわらにする仕事」と定義されています。

出典:デジタル大辞泉

ダブルワークと副業を混同して使用している方が多いと思いますが、副業は本業の合間に行うのに対し、ダブルワークは本業に一区切りがついたときに行うということになります。また、ダブルワークの場合は「収入の不足を補うため」と、目的も示されていることが分かります。副業の仕事例としては株式投資や内職などがあり、ダブルワークの仕事例としてはパートやアルバイト、派遣社員などがあります。ダブルワークと副業が同じ意味と思ってしまいがちですが、実は違う意味ということが分かりますね。

看護師として病院や医療施設に勤務しながら、ダブルワークを行っている看護師はたくさんいます。しかし、皆さんの周りにダブルワークをしている看護師はほとんどいないかもしれません。なぜかというと、ダブルワークを行っているということを隠している方が多いからです。もしかすると、あなたの同僚もダブルワークを行っているかもしれません。

看護師がダブルワークをする理由

看護師は非常に大変な仕事ですよね。身体的にも精神的にも疲れやすく、ストレスがたまりやすいのではないでしょうか。しかし、ダブルワークを行う看護師はたくさんいます。なぜ、看護師として病院や医療施設に勤務しながら、ダブルワークを行っているのでしょうか。いくつか理由を見ていきましょう。

少しでも多くの収入を得るため

看護師の収入は、比較的高く安定していることで知られています。2013年に行われた調査によると、フルタイム勤務の正規職員の看護師について、非管理職の2013年1月支給分の賃金額の平均は、給与総月額35万2,157円、基本給月額25万4,583円(平均年齢36.1歳)で、准看護師については、給与総月額29万6,319円、基本給月額21万1,819円(

平均年齢45.9歳】ということが分かりました。

出典:2012年 病院勤務の看護職の賃金に関する調査 報告書 8ページ目

これだけあれば、生活には困らないかもしれません。しかし、経済状況は人によって異なります。お子さんの大学進学のための学費にあてるために行っている方や家や車などの購入資金にあてるため、自分自身のスキルアップのために大学や大学院に進学するための資金にするため、専門看護師や認定看護師などの資格取得を目指して研修中の生活費に充てるためなど、人によって様々な事情があると考えることができます。多額の出費が予想されるときはダブルワークを行って、少しでも多くの収入を得ておくと安心することができますよね。

他の分野にも興味があるため

皆さんは自分が勤務している病院や診療科以外に、興味のある病院や診療科はありませんか?現在急性期の病院で勤務をしていた場合、「慢性期の病院でも働いてみたいな」と感じることが時にはあるのではないでしょうか。ほかの病院や診療科に興味を持った場合、退職や病棟異動を行うことを検討したこともあるかもしれません。しかし、現在勤務している職場を変更してまで、興味のある病院や病棟で勤務を行いたいとは思わない方もいるのではないでしょうか。

自分が現在勤務している病院や診療科で勤務を行いながら、興味のある病院等でダブルワークを行うことで、退職や病棟異動を行う必要はなくなります。また、実際に退職して興味のある病院で働いた場合、「自分が思っていたような病院でなかった」と感じることがあるかもしれません。勤務を続けながらのダブルワークであれば、理想と違った場合に比較的簡単に退職しやすいですし、理想通りの職場であれば常勤になることを検討すればいいのではないでしょうか。

看護師の資格があると、勤務することのできる職場は病院や医療施設以外にも保育所や企業、訪問看護ステーション、健診センターなどたくさんあります。そのため、自分が勤務している分野とは別の分野に興味が出てくることもありますよね。興味のある分野御ある方は、現在の職場で勤務を行いながらダブルワークで興味のある分野で勤務をしてみてもいいのではないでしょうか。

空いた時間を有効活用するため

フルタイムで交代制勤務をしながら働いていても、1か月に10日前後は自由な時間ができますよね。プライベートの予定があったとしても、毎月何日間かは空いている時間ができます。多くの人の場合、空いている時間は体を休めることや、プライベートな時間を過ごすために利用すると思います。しかし、中には「空いている時間があるのは好きでない」と考える方もいるのです。

このような理由でダブルワークを行う方は、比較的若い年齢層で体力に自信があり、普段からアクティブに活動している方が多いのではないでしょうか。また、独身の方などの、自分の時間を自分のために使用できる方が多いです。

少しでも空いている時間を有効利用したいと考えている方は、ダブルワークという働き方を検討してみてもいいかもしれませんね。

看護師のダブルワーク

ダブルワークを行うことを検討している方は、意外とたくさんいます。では、ダブルワークを実際に行っている方は、どのような方法でダブルワークを行っているのでしょうか。看護師として働きながら、他の病院や医療施設でダブルワークを行っている方は、どのような働き方をしているのか紹介します。

常勤として働きながら、他の病院で夜勤専従看護師として働く

普段は勤務先に常勤として働いている方の場合、月に何日かは空いている時間ができますよね。その限られた日数で効率よく少しでも多くの収入を得るのであれば、常勤として働きながらほかの病院で夜勤専従看護師として働くことがいいのではないでしょうか。

ダブルワークでの夜勤専従看護師を行うには、2交代制勤務か3交代制勤務かで方法は異なります。どのような働き方ができるのか、いくつか見ていきましょう。

ⅰ:2交代制勤務で常勤として働き、3交代制勤務の夜勤専従看護師となる

2交代制勤務を行っている場合、夜勤明けから次の日1日は自分の時間を過ごすことができますよね。この時間を利用して3交代制勤務の病院で夜勤を行うことが可能で、夜勤明けの日に深夜勤を行うことや、1日休みの日に準夜勤を行うことができます。また、連休を利用して準夜勤や深夜勤に入ることも可能です。

ⅱ:2交代制勤務で常勤として働き、2交代制勤務の夜勤専従看護師となる

先ほども書きましたが、2交代制勤務を行っている場合は、最低でも夜勤明けと次の日1日は自分の時間を過ごすことができます。この1日半を利用して、夜勤明けの日の夕方からダブルワークでの2交代制夜勤を行うことが可能です。また、シフトの中に2連休以上の連続した休みがあれば、連休を利用して夜勤に入ることもできます。

3交代制勤務の場合、勤務と勤務の間隔が2交代制勤務よりも短いですよね。限られた時間しかありませんし、ダブルワークを行うことができる日は連休しかありません。祝日のある月や、普段から有給休暇や連休の申請をしやすい職場であれば大丈夫かもしれませんが、常勤として勤務しながら夜勤を行うことは難しいです。3交代制勤務の病院に勤務している方は、夜勤専従として働くことは難しいかもしれませんね。

常勤として働きながら、長期休暇を利用してイベントナースとして働く

スポーツ大会やコンサートなど、イベントの時にだけ勤務することのできるイベントナースという働き方があります。規模の大きなスポーツ大会やコンサートは平日に開催されることは少なく、特に部活の試合であれば夏休みなどの長期休暇の際に行われることが多いですよね。イベントナースは、主に参加者やお客さんで体調が悪くなった方への応急処置や病院への搬送時の介助などを行います。しかし、体調不良の方等がいなければ、決められた場所で待機をしているだけで収入を得ることが可能です。そのため、人気の高い働き方の一つとなっています。

勤務している病院でも、夏季休暇や年末年始休暇などの長期休暇を取得することができるのではないでしょうか。自分の連休とイベントの予定を合わせることで、このような働き方を行うこともできます。イベントナースの希望者は多いので、早めに応募するようにしましょう。また、看護師の転職サイトや看護師派遣サイトへの登録を行い、担当スタッフに「イベントナースの仕事を紹介してほしい」と頼んでおくといいかもしれません。

常勤として働きながら、クリニックでパートとして働く

シフトの公休の日を利用して、クリニックでパートとして働く方法をとっている看護師もいます。クリニックでの日勤業務は、「午前診」と「午後診」に分かれています。そのため、丸一日勤務しなくても、自分の都合のいい時間帯にだけシフトを入れることが可能です。

勤務している病院の公休を週に1日は固定しておくと、クリニックでのシフトを入れやすいのではないでしょうか。例えば、毎週月曜日は必ずシフトを休みにしておき、毎週月曜日はクリニックで働くという方法があります。また、毎週土曜日から日曜日にかけて夜勤を固定していれば、月曜日は必ず公休となりますので、この日を利用してクリニックで勤務するという方法をとることもできます。中には夜勤明けの日に、クリニックの午後診に出勤するという方もいるようです。

他職種でのダブルワーク

看護師として働きながらダブルワークを行う方の中には、看護師以外の職種を選ぶ方もいるようです。どのような職種があるのか見ていきましょう。

飲食店

最近は夜遅くまで営業している飲食店が非常に増えてきましたよね。居酒屋などは深夜まで営業していますし、ファミレスやファストフード店は24時間営業しています。そのため、日勤終了後にこのような遅くまで営業している飲食店でダブルワークを行うことが可能なのです。

飲食店でアルバイトを行う場合、勤務する時間は比較的融通が利きやすいですよね。ダブルワークとして看護師を選択した場合、短時間での募集は少ないですし、仕事が時間内に終わらないことも多々あります。しかし、飲食店の場合は3時間程度の勤務でいいところもありますし、アルバイトであれば定時で終了することが多いです。

次の日の勤務に影響を与えない範囲で働くことができますので、看護師のダブルワークとして人気があります。

事務職

看護師の仕事は立ち仕事ですので、ダブルワークでは座りたいという方もいるのではないでしょうか。事務職をダブルワークとして選ぶ看護師も多いようです。事務職の求人を見ていると、中には「ダブルワークOK」や「週2日~相談可」のように募集をしているところも結構あります。

事務職系をダブルワークとして選択する場合、パソコンのスキルが必要となります。中には仕事内容が「データ入力だけ」となっているところもありますが、基本的なパソコン操作はできたほうがいいでしょう。事務職と言っても、多くの種類があります。経理の募集であれば会計ソフトを使えなければなりませんし、受発注や見積もりまでしなければならない場合は、専用のソフトを使用することもあります。事務職でのダブルワークを検討する場合は、仕事内容をしっかり把握してから応募するようにしましょう。また、簡単なパソコン操作は、ダブルワークを開始するまでに十分で勉強しておいたほうがいいです。

まとめ

看護師のダブルワークについて紹介しました。収入面や空いている時間の有効活用を目的としてダブルワークを行っている看護師はたくさんいます。実際にダブルワークを行うことは大変ですが、自分の興味のある分野で働くことができたり、看護師以外の仕事を経験することができるため、楽しんで働くことができるかもしれません。

しかし、勤務先にきちんと「ダブルワークをする」ということを伝えなければ、のちにトラブルになる可能性も考えられます。勤務先とダブルワークを行う先の両方に了解を得てから働くように注意してくださいね。

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