看護師のバイト|看護師がバイトを選ぶ割合や待遇と働き方

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皆さんの中には、看護師の資格を生かして「アルバイト」をしている方はいませんか?結婚や出産、介護、体調などの面から、常勤ではなくパートやアルバイトという働き方を選択している方が最近は多くなっています。平成22年から平成23年にかけて行われた調査によると、現在の雇用形態は「正社員」(82.4%)が最も多く、次いで「パート・アルバイト」(11.8%)、「短時間正社員」(1.1%)、「派遣」(0.2%)であるということが分かりました。また、雇用形態が「パート・アルバイト」の割合は、「25歳未満」で1.4%、「25~29歳」で5.1%と割合が低いのに対し、「30~34歳」で10.0%、「40~44歳」で18.5%と高い割合を示しています。さらに、「パート・アルバイト」の割合は、末子の年齢が「4~6歳」、「7~12歳」で20%を超えているということもわかりました。

出典:看護職員就業状況等実態調査結果 8ページ目

パートやアルバイトという働き方を選択する看護師が、意外と多いということが分かりますよね。看護師が行うアルバイトにはどのような働き方があるのかということや、アルバイトを行う際のメリットやデメリットなどについて紹介しますので、アルバイトを行うときの参考にしてくださいね。

看護師のアルバイト

看護師の資格を生かしてアルバイトを行う際、どのような働き方がるのか見ていきましょう。

〈長期間アルバイトとして働く場合〉

クリニック

看護師のアルバイトと聞いて、まず思い浮かぶのがクリニックで働くことではないでしょうか。実際、看護師としてアルバイトをしている方の中には、働き場所としてクリニックを選択している方が多いと思います。

病院の場合、パートやアルバイト募集があったとしても、日勤帯の8時間すべて働くことが条件となっている場合が多いです。しかし、お子さんがいる方や介護を行っている方などの場合、夕方まで働くことができない場合もあります。一方、クリニックの場合は「午前診」と「午後診」に診察時間が分かれていることが多いですよね。そのため、午前診か午後診のどちらかだけ働くことが可能となっているクリニックが多いです。午前診と午後診の両方を働くことができる方の場合、クリニックによっては「週2日~OK」など、働くことのできる日数が少ない方の募集もされています。しかし、午前診か午後診のどちらか一方の場合、「平日すべて勤務できる方」や「週4日以上勤務できる方」など、多くの日数働くことが求められています。

家庭の事情や希望などで日勤帯すべての時間で勤務をすることが難しい場合、クリニックでのアルバイトを検討してはいかがでしょうか。

病棟

病棟では入院患者さんの対応を行いますが、交代制勤務を行うためスタッフの人数の確保が必須です。また、7:1看護となってからどこの病院でも看護師不足の状態となっており、常勤看護師だけでは基準を満たすことができない状況です。そのため、病棟でもアルバイトの看護師の採用が積極的に行われるようになっています。

一般的には常勤看護師と同じ日勤の仕事内容を行いますが、病院によっては「重傷者は担当しない」や「部屋持ちを行わずにケアを行う」、「入院・退院の対応をしない」など、仕事内容が限られていることもあるようです。私が以前勤務していた病院では、アルバイトの看護師は「ケアとナースコールの対応、患者さんの搬送のみを行う」と定められていました。

外来

病棟の場合、患者さんの急変やナースコールの対応を行う必要があるため、時間通りに帰ることは難しいです。アルバイトの方は基本的に残業をしなくて大丈夫ですが、「周りの看護師がまだ仕事をしている中で自分だけ帰りづらい」と感じる方も多いのではないでしょうか。また、部屋持ちを行う場合、勤務時間内に記録を書くことができなければ、残業を行う必要があります。

外来の場合、主な仕事内容は医師の診察介助や処置の介助となります。基本的には診察や処置を行う時間は決まっていますので、特別な問題がない限りは残業が発生することはありません。また、処置の合間に記録を行うことができますので、残業をして記録を書く必要もないです。

土日祝日は休みですし、診察や処置の介助の流れを覚えてしまえばスムーズに働くことができるようになりますので、外来でアルバイトを行うこともオススメです。

夜勤専従看護師

入院患者さんのいる病院の場合、24時間を通して看護を提供していく必要があります。そのため、2交代制勤務や3交代制勤務などの交代制勤務を行う必要がありますよね。患者さんの人数や施設基準によって配置される看護師の人数や、1人のスタッフが1か月に行うことのできる夜勤時間数も定められています。そのため、一定数以上の看護師を確保しなければ、基準を満たすことができません。

夜勤専従看護師の場合、1か月に行うことのできる夜勤時間数に制限はありません。また、夜勤専従看護師が1人でもいると、その分日勤に看護師を回すことができます。そのため、夜勤専従看護師を採用することで、他のスタッフの負担が軽減されるだけではなく、病院の施設基準を満たすこともできるようになるため、夜勤専従看護師を募集している病院が増えているのです。

夜勤専従看護師として夜勤を行うと、夜勤を行った日数分の夜勤手当が支給されます。そのため、アルバイトとしては比較的高収入を得ることができるのではないでしょうか。私が勤務していた病院では、常勤の看護師の夜勤手当は15,000円でしたが、夜勤専従看護師のアルバイトの場合の夜勤手当は30,000円となっていました。このように、アルバイトの場合は1回当たりの夜勤手当額が高く設定されていることもあります。夜勤ばかりを行うことは体力的にしんどいかもしれませんが、多くの収入を得ることができるのは魅力的ですよね。

〈短期間アルバイトとして働く場合〉

デイサービス

病棟で勤務する場合、検温やケア、入退院の対応、ナースコールの対応、医師の介助など、多くの業務をこなす必要があります。また、急変をした患者さんや術後の患者さんの看護を行う必要もあるため、なかなか時間通りに帰宅することはできません。看護師全員で全患者さんを見る必要があるため、非常に大変ですよね。

デイサービスの場合、主な仕事内容は利用者さんの健康状態の把握や管理、レクリエーションの実施、入浴介助、食事介助です。また、1日の利用者数は病棟よりも少ない人数が設定されています。そのため、病棟よりも落ち着いた環境で働くことができるのではないでしょうか。

しかし、病棟とは異なり看護師の人数は非常に少ないです。そのため、利用者さんに何か問題が生じた場合、自分一人で病院を受診するか、家族に連絡をするか等の判断を行う必要があります。知識や経験に自信のない方は、デイサービスでのアルバイトを行うことは避けたほうがいいかもしれません。

訪問入浴サービス

最近は訪問入浴サービスを利用する方が増えています。訪問入浴サービスとは名前の通り、利用者さんのご自宅に訪問して入浴を介助するサービスのことで、介護士2人と看護師1人がチームとなり、移動式の浴槽を車に積んで1日に数件回ります。

看護師は利用者さんの入浴前にバイタルサインや健康状態、皮膚の状態などを観察し、入浴を行うことが可能かどうかの判断を行います。入浴の介助は主に介護士が行いますが、事業所によっては看護師も介助を行うことがあるようです。入浴後は更衣を行う前に、軟膏やクリームを塗布します。また、皮膚の状態に問題がないか確認も必要です。

利用者さんの家に訪問する時間は決まっていますので、残業となることは少ないです。また、医療行為を行うことがほとんどないため、ブランクのある方の看護師復帰の第一歩として働きやすいのではないでしょうか。

〈単発でアルバイトを行う場合〉

イベントナース

コンサートやライブ、フェスなどの人が大勢詰まるイベントで看護業務を行う看護師のことを「イベントナース」と言います。イベントに参加している方の中で急病人が出た場合の対応を行う必要があるため、幅広い知識があり迅速な対応ができなければなりません。

よく、「イベントナースはコンサートを見ることができる」と勘違いする方もいるようですが、別室で待機するため、会場に入ることはできません。また、開催期間は短いですし募集人数も少ないです。しかし、イベントナースは「ちょっとした特別感を味わうことができる」という理由などから人気があるため、なかなか参加することはできないようです。

ツアーナース

ツアーナースは修学旅行や社員旅行、一般の団体旅行などに同行して、旅行者の健康管理や怪我・病気への対応を行うことが仕事です。引率の教師や旅行の企画者と密に連絡を取りながら、看護師として適切な処置を行う必要があります。

病院やクリニックなどで働く場合、決まった環境でしか働くことはできません。しかし、ツアーナースの場合は、仕事ではありますがさまざまな環境で働くことができます。旅行者とともに観光地や海外に行くことができるため、旅行が好きな方にとってはベストな働き方と言えるのではないでしょうか。

人気が高く求人数も少ないため、ツアーナースをしたいと考える方は看護師専門の派遣会社に登録しておくようにしましょう。

健診

健診センターでの看護業務も、アルバイトを探している看護師に人気となっています。自分の役割が明確に決まっていますし、受付時間を過ぎればお客さんは来ません。そのため、定時で帰宅することが可能です。

健診センターでの採用となった場合、基本的には採用となった健診センターで採血や福井測定などを行います。しかし、健診センターの中には健診バスを持っているところもあります。健診バスで業務を行う場合、看護師は現地集合・現地解散となることもあります。中には、違う県まで行かなければならないこともあるようです。面接を受ける前に、しっかり確認するようにしましょう。

アルバイトを行う際のメリット

空いている時間を有効活用できる

常勤で働く場合、長期間まとまった時間を確保しなければなりません。また、1回の勤務時間も8時間以上となりますし、残業が発生することも多いです。

しかし、アルバイトの場合だと、1回の勤務時間は3時間~5時間程度と短い時間を設定することができます。また、長期間は働くことができないとしても、短期間だけ働くという方法もあります。1日限定の募集等もありますので、空いている時間の有効活用につながるのではないでしょうか。

時給が高い

スーパーや飲食店でのアルバイトの場合、時給が1,000円を下回っていることも多いです。しかし、看護師のアルバイトの場合は地域にもよりますが、最低でも1,000円以上となっているところが多いのではないでしょうか。キャリアにもよりますが、中には時給2,000円以上となっているところもあります。

アルバイトでも月に10万円以上稼ぐこともできますので、そこそこ稼ぐことができるのではないでしょうか。

アルバイトを行う際のデメリット

常勤と比較すると待遇があまりよくない

常勤として勤務をすると、福利厚生の使用や産休・育休の取得ができます。しかし、アルバイトの場合はこれらを使用・取得することができない場合が多いです。また、常勤であれば年金や健康保険などの社会保険に関する手続きはすべて病院側が行ってくれます。しかし、アルバイトの場合は、これらの手続きをすべて自分で行わなければなりません。

退職金やボーナスもないことが普通ですので、常勤と比較すると待遇はあまりよくないということができるのではないでしょうか。

職歴としてみなされない場合がある

アルバイトを行ってから、他の病院に就職する予定とします。新たに就職先を探す場合、履歴書を提出しなければなりませんよね。履歴書には卒業した学校や職歴を全て記載しる必要があります。しかし、アルバイトやパート、派遣という働き方を行った場合、記入することはあまりありませんよね。記入したとしても、アルバイトをしていた=経験豊富ということにはなりません。

アルバイトの経験を立派な職歴ととらえてくれる病院もありますが、多くの場合は「正社員として働いた期間」を見られます。経験年数で基本給が決定されることが多いため、いくらアルバイトで長期間働いていたとしても、正社員の期間だけで算定されるということも多いので注意しましょう。

まとめ

看護師の資格を生かしてアルバイトをすることのできる職場について紹介しました。病院やクリニック以外にも、イベントナースや健診など、多くの働き方があります。職場によって仕事内容や時給、必要なスキル等は異なりますが、空いている時間の有効活用を行いながら稼ぐことができますので、興味のある方はアルバイトを行ってみてはいかがでしょうか。

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