看護師がブランクが生じる原因とブランク期間中にできること

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看護師の資格を生かして現在勤務している方はたくさんいます。しかし、中には看護師の資格は持っており勤務経験はあるものの、現在ブランク期間を過ごしているという方も大勢いるのではないでしょうか。看護師は女性が多い職場ですので、どうしてもブランクが発生しやすい職業と考えることができます。

看護師にブランクが生じる理由や、ブランク期間中にできること、ブランクがあっても働きやすい職場などについて紹介しますので、参考にしてくださいね。

ブランクが生じる原因

看護師には、ブランクが生じやすい職業といえますが、なぜブランクが生じるのか理由を見ていきましょう。

出産や子育て

もちろん、出産を経て子育てをしている看護師の中に、看護師を続けているという方はたくさんいます。しかし、妊娠期間中に悪阻や切迫流産などのトラブルが生じた場合、金宇を続けることは難しくなります。しばらく休むことで復帰できる方もいますが、看護師の仕事自体が体力仕事ですので、復帰できたとしてもできる仕事は限られますよね。そのため、辞めざるを得ない状況となってしまうこともあるのです。

また、最近は院内保育所が併設されている病院が増えています。しかし、保育園が併設されていない病院は多いですし、保育園激戦区の地域だとお子さんの預け先の確保が困難です。両親が健康で近くに住んでいればいいですが、そうでなければ預けるところがありません。そのため、看護師を辞めざるを得ない女性看護師は多いですよね。

自身の病気・体調不良

看護師として働きたいという思いがあっても、自身の病気や体調不良が原因で、看護師の仕事を続けることが難しくなることがあります。通院や服薬をすることで看護師を続けることができるかもしれませんが、まとまった休みを取ることができませんし、シフト制で働くひつようがあるため、体調が悪化しやすいということもありますよね。

病気や体調不良がなかなか改善しないまま無理して働くと、さらに体調が悪化してしまう原因となりますし、他の症状も出てしまう可能性があります。そのため、働きたいけど働くことができない状況となってしまう方も多いのではないでしょうか。

また、看護師の仕事は非常にストレスを抱えやすいですよね。交代制で夜勤も行う必要もあるため、生活リズムも乱れやすく、精神的なストレスを抱えてしまう方も大勢います。2013年に行われた調査によると、「あなたの職場にメンタル障害で休んだり治療を受けている職員がいますか?」との問いかけに対して、33.2%が「いる」と答えており、「いない」が37.7%、「わからない」27.0%となっており、回答者の3分の1が、メンタル障害で休んだり治療を受けている職員がいる職場で働いているということが分かりました。

出典:看護職員の労働実態調査 「報告書」46ページ目

皆さんの中にも、看護師として頑張って働いている中で、過剰なストレスやプレッシャーからメンタル障害に悩んでいる方もいるかもしれません。

病気や体調不良がある場合、完全に治してから再就職をしなければ、症状が悪化することが考えられます。そのため、「早く看護師に復帰したい」と思っても、ブランク期間を過ごさなければならないという方もいるのではないでしょうか。

仕事への自信の消失

皆さんはインシデントやアクシデントを起こしたことはありますか?看護師としての経験が長ければ長いほど、インシデントやアクシデントを起こす可能性は高くなってしまいますよね。インシデントやアクシデントを起こしてしまうと、「自分は看護師に向いていないのではないか」と落ち込んでしまうことがあるのではないでしょうか。また、患者さんはほかの看護師、医師や理学療法士などの医療関係者とのかかわりの中でうまく連携が取れていない時も、看護師としての自信を失ってしまうこともありますよね。

看護師という仕事への自信が消失した時、うまく気分転換ができればいいのですが、中にはうまく気分転換ができずに退職という選択をする看護師も少なくありません。ほかの職場で働く看護師もいますが、看護師として働くこと自体を辞めてしまう看護師も大勢います。仕事への自信の消失が原因で退職をすると、「また同じミスを繰り返してしまったら…」という考えとなってしまい、再度看護師として働く可能性は低くなってしまいます。そのため、ブランク期間が長くなってしまうのではないでしょうか。

ブランク中の悩み・不安

ブランク中の看護師は大勢いますが、多くの悩みを抱えています。ブランク中の看護師に多い悩みや不安を見ていきましょう。現在ブランク期間でない看護師も、ブランク期間が長い看護師が転職した場合に気にかけてみてはいかがでしょうか。

医療の知識

医療は日々進歩します。そのため、看護師として働いていると、最新の医療に関する知識を習得するために勉強会が開催されたり、患者さんの症例を通して学ぶことができますよね。毎日看護師として働いているうちに、多くの知識を習得できているのではないでしょうか。

しかし、ブランク期間中の看護師は、なかなか最新の医療に関する知識に触れる機会はありません。テレビで放送されている医療関係の番組は、医療全体のほんの一部です。そのため、ブランク期間中に最新の医療に関する知識を学ぶのでれば、自分から進んで看護学会等が開催する勉強会に参加したり、研修に参加する必要があります。

看護師として勤務をしていれば、病院側が研修費用等を出してくれることが多いですが、ブランク期間中は研修への参加費用はすべて自己負担となります。そのため、自分から進んで研修に参加できないという方も多いのではないでしょうか。

また、看護師として働いていれば、日々の看護業務の中で自分の知識を確認することができます。しかし、ブランク期間中は医療に触れる機会はほとんどありませんので、これまでに修得した医療に関する知識を使用する機会が少ないです。そのため、医療に関する新しい知識だけでなく、これまでの知識に関しても不安に感じる方が多くなってしまうのではないでしょうか。

体力の問題

日勤でも夜勤でも、看護師として働いていると、非常に体力を使いますよね。患者さんの移譲だけでなくケアや処置を行うにも体力を使いますし、ナースコールの対応だけでも歩くことで体力を使います。特に意識をしなくても、体力が作られることが多いのではないでしょうか。

看護師を退職しブランクとなると、式をして運動をしなければ一気に体力を使う機会が減少します。そのため、体力が落ちたと感じる人が多くなるのです。若い方であれば普段の生活の中である程度活動すると思いますが、年配の方であれば著しく体力が低下してしまうのではないでしょうか。

先ほども書きましたが、看護師の仕事は非常に体力を使います。そのため、ブランク期間中が長ければ長くなるほど体力が低下してしまい、再度看護師として働く際に不安を感じてしまうのではないでしょうか。

ケアや医療行為への不安

病院で勤務をしていると、毎日のように患者さんの検温を行ってケアをして、採血や膀胱留置カテーテルの挿入などのケアを行いますよね。新人の頃は苦手なケアや医療行為があったとしても、看護師として経験を積むうちに克服されていくと思います。そのため、経験年数が長くなれば、これらの行為を行う際に特に不安を感じることは無いと思います。

しかし、ブランク期間中はこれらの行為を行うことはありません。在宅で介護をしている方であればケアや簡単な医療行為を行う場面があるかもしれませんが、採血や留置針の挿入などの医療行為を行うことはありませんよね。

ケアや医療行為を行わない期間が長くなれば、再度看護師として働く際に患者さんへ直接ケアや医療行為を行うことにとても不安を感じます。私自身、転職をした際に1か月間働かない期間を作ったのですが、たった1か月であっても採血や留置針の挿入の自分なりのコツが分からなくなってしまい、非常に不安でしたし、患者さんへ針を刺す瞬間はとても緊張しました。

ブランク期間の長い方が再就職をする場合は、ブランクの方専用の研修へ参加したほうが安心して働くことができますよ。また、ブランク期間の長い方が就職してくる場合は、指導の際にコツやポイントを伝えるようにするといいかもしれませんよ。

ブランク中にできること

看護師に復帰する際に、少しでも悩みや不安を解消しておきたいですよね。ブランク期間中にできることには、どのようなものがあるのでしょうか。

研修に参加する

看護師を対象としている研修は、非常にたくさんあります。そのため、どの研修に参加すればよいのか悩んでしまいますよね。

長いブランク期間を経て看護師に復帰する場合、復職支援研修に参加してはいかがでしょうか。ブランク期間が長い場合、血圧測定などの簡単な看護技術に対しても不安があると思います。しかし、簡単な看護技術に不安がある状態で再就職をした場合、なかなか指導者の看護師に聞くことはできません。そのため、不安を抱えたまま仕事を開始してしまうことになってしまいます。

看護師の復職支援研修は日本看護協会やナースセンターなどが主催しており、ブランク期間から復職を検討する看護師が、少しでも不安なく復職できるための内容となっています。最新の看護や医療に関する講義を受けたり、模型や医療機器を使用して採血や吸引の実技を行うことができます。最新の知識を習得できるとともに、実技を行うことで看護師としての感を取り戻すことができるのではないでしょうか。

興味のある分野の本を買ってみる

看護師として復職する際、希望する診療科はありますか?例えば整形外科病棟への復職を検討している場合、整形外科病棟に多い疾患の種類などを確認しておいたほうが働きやすいですよね。そのため、事前にある程度自分で勉強をしておいたほうがいいでしょう。

ブランク期間の長い方の場合、現役時代や学生時代に使用していた参考書や教科書を確認しても、掲載されている内容が古く、実践で生かすことができない場合があります。書店で基礎的な内容の参考書を購入するといいでしょう。

「どの分野で働くかはまだ決めてない」という方は、検査データやケア、処置に関する本を購入し、内容を確認してみてはいかがでしょうか。「自分が働いていたときと内容が違う」と感じることが多いかもしれませんよ。

旅行などに行っておく

復職をしてしまうと、なかなか連休をとることができません。クリニックなどのパートとして復職する場合はカレンダー通りの休みとなることが多いですが、病院で常勤として復職すると長期連休をとることは滅多にできなくなります。そのため、ブランク期間中に思い残すことがないよう、楽しんでおきましょう。

特に、長期の休みが必要となる旅行などをしておくと、「頑張って働こう」という気分になりますよ。

ブランク期間が長い方にお勧めの職場

看護師の資格を生かして働くことのできる場所はたくさんあります。そのため、どんな場所で働くことがいいのかわかりませんよね。ブランク期間の長い方にお勧めの職場はどのようなところでしょうか。

医療行為への不安が強い方は、デイサービスを再就職先としてみてはいかがでしょうか。血糖測定やインスリン注射、創傷の処置などの比較的簡単な医療行為を行うことはありますが、難しい医療行為を行うことはありません。しかし、ストマを増設している方や人工呼吸器を装着している方を受け入れているデイサービスもありますので、就職までに確認をしておきましょう。

知識やスキルも取り戻したいという方は、介護老人保健施設はどうでしょうか。急性期ではないため落ち着いて看護を提供することができますし、知識やスキルの確認をすることもできます。また、施設によってはプリセプター制度が導入されているため、安心して看護を提供することができますよ。

復職する際のポイント

復職する際、どんなことに気を付けて職場を探せばいいのか紹介します。

教育体制が整っていること

教育体制の整っている職場のほうが、安心して働くことができます。

ブランクのある人でもOKな職場を探す

ブランクのある看護師の受入が積極的な職場の場合、専用のマニュアルが準bされていることもあります。

看護師専用の転職サイトを利用する

ブランクがあっても働きやすい職場を提案してくれます。

まとめ

ブランクのある看護師が再度看護師として復帰する場合、自分で考えている以上に大変かもしれません。いきなり復職すると知識やスキルに不安があると思いますので、研修に参加したり、参考書等で確認をしておきましょう。また、教育制度のある職場へ再就職することで、安心して看護を提供することができますよ。

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