【体験談】看護師のいじめの実態といじめから逃れる対処法

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看護師は女性が多い職場です。女性が多い職場だといじめが多いという話をよく耳にします。看護師は仕事柄ストレスも多く人の命に関わる仕事のため、自然と上司からの指導もつい厳しくなってしまいます。しかし、能力以上の要求や業務以外のことは指導とは言えないのではないかと思います。私が病院で働いていた時に、実際に先輩から受けたことや他の看護師が受けたことについて4つ紹介したいと思います。なお、いじめを受けたときの対処法についてもご紹介します。合わせて参考にしてください。

1.「先輩看護師の接し方」

今から1年ほど前になりますが、私は都立病院の整形外科病棟で3年勤めていました。入職当初からその病院事態の離職率は3年以内が最も高かったです。ただ、他の都立病院と比べ離職率はさほど高くなかったと記憶しています。私が勤めていた都立病院は救急病院であることから仕事が忙しく、人の死を実際に目の当たりにすることもあり辛い職場でもありました。離職の原因の一番はそのことではないかなと思います。しかし、それ以外にも人間関係が原因で退職する人が多いようにも感じました。私の同期も数人が人間関係を理由に辞めています。

私も3年でここの病院を退職していますが、退職を決めた原因のすべてが人間関係というわけではありませんが、少なからずもっと生き生きと働ける職場へ移りたいという願いがありました。転職活動中に妊娠が発覚したため、新しい職場は見つかっていませんが職員同士が仲の良い職場で働きたいなと願っています。私が勤めていた病院は数年前に建て替えられており、その際に数百人の新人看護師を入職させています。

一度に数百人の新人看護師を入職させたため、現場では指導が行き届かずに知識が不十分のまま成長していった看護師が増えました。そして、その看護師達が次は教える立場になったが、教える新人看護師達が私たちの代でした。新人看護師を教える制度は色々ありますが、私の病院はプリセプター制度をとっていました。プリセプター制度とは、プリセプター(先輩看護師)がプリセプティー(新人看護師)をマンツーマンで指導・教育することです。

マンツーマンで教えるため、プリセプターは自分が理解・習得していなければならずプリセプティーと共に成長できます。また、質問もしやすく常に傍にいる存在であるため不安が軽減し、フォローをすぐに受けられます。しかし、プリセプターの仕事は増え、周りの看護師からも新人看護師の世話はプリセプターの仕事と押し付けられることが多いです。そのため、プリセプターとプリセプティーの人間関係が良くないと質問もしづらく上手く指導が進みません。私の場合、プリセプターとの関係があまりよくなかったです。

また、プリセプターが新人看護師時代は十分に教えてもらっていなかったために教え方が分からず、曖昧にされることが多かったです。そのため、私ができていないと周りの看護師からプリセプターへ注意へいくことが多かったです。プリセプター自身、先輩と後輩看護師の板挟みになり辛い思いもあったかもしれませんが、上手くコミュニケーションがとれず私へあたるという行為が時々みられました。

分からないことがあったときにプリセプターに聞いてその通りに行ったことがありますが、その指導が間違っており他の看護師に注意された事がありました。そのときプリセプターは目の前で「私、そうやって教えてないよね」と私に言いました。ショックでした。その時、私は「すいません」しか言うことができなかったです。この一件から私は仕事ができないと周りの看護師からも認識されるようになり、何をするときにも常に監視されているようであり、その緊張から小さなミスをすることが増えました。

幸い患者さんに影響のあるミスはしなかったですが、何かミスがあるとすべて私の責任になりました。「私じゃありません」と言っても信じてもらえず「すいません」と一言謝ればすぐに話が終わるため「すいません」で対応するようになりました。職場や一人ひとりの性格もあると思いますが、私の勤めていた病棟ではプライベートと仕事は分ける人が多かったです。プリセプターがこの典型的な人でした。仕事終わりに飲みに誘うのは辞めてというオーラが出ていたように思います。

ただ、1つ上の先輩は他の先輩とも仲が良く、よく一緒にディズニーランド・シーに行っており羨ましかったです。私から「プリセプターは特定の人連れてってください」とお願いすればよかったなと今では後悔しています。

1つ、2つ上の先輩とはプライベートで遊ぶことはなかったですが、一番仲が良かったです。この先輩達ともっと仲良くなり相談できれば良かったなと思っています。そうしてようやく1年が経ち、また新人看護師が入職してくるため2年目の看護師は以前より手放しで業務が行えるようになっていきます。プリセプターや他の看護師からの監視も減り、少しずつ仕事が楽しいと思えるようになってきた頃です。

その頃のことですが、プリセプターと仲の良かった他の看護師から露骨に嫌がらせを受けるようになりました。その看護師を仮にT看護師とします。挨拶をしても無視され、分からないことを質問すると「そんなこともわからないの」と怒られるか、無視されるかでした。だんだんと他の看護師からも同じような態度をとられることが多くなってきました。

また、T看護師と仕事をしていて2つ疑問を持ったことがあります。まず1つ目は、入院してくる患者さんを病室へ案内する時のことです。常に入退院がある病棟でその日も8人くらいの患者さんが入れ替わりで一度に退院して入院することになっていました。患者さんが退院した後に部屋やベッドの清掃をしてからでないと新規の入院患者さんを案内することはできません。清掃については看護師ではなく助手さんがしてくれていました。その間に患者さんの体を拭いたり、退院の指導をしたり、点滴をつなげたりなど朝は大忙しです。

部屋やベッドの清掃が終わると助手さんから、看護師へ声をかけてもらい一度病室を確認(新しいシーツに交換されているか、テーブルはあるかなど)してから患者さんを案内します。そこまで終わったところでちょうど他の受け持ちの患者さんからナースコールがあり、そちらの患者さんの対応に向かいました。そのとき、手が空いていたT看護師から「案内しとくよ」とめずらしく声をかけてもらい、T看護師に案内を依頼しました。

患者さんを案内してくれた後、T看護師から「ベッドが動いて危なかったんだけど」と強く指摘されました。もちろんベッドが動かないか確認してなかった私も悪かったですが、ベッド動かないか確認することはなく、先輩達も確認していません。助手さんがベッドのストッパーがかかっているか必ず確認してくれるからです。その日は他にも清掃しなければならない部屋やベッドがあり、抜けてしまったんだと思います。患者さんがケガをしてしまう可能性もあったため指摘されて当然ですが、他の先輩看護師が同じようにストッパーをかけていないベッドに案内してました場合には、笑って「かかってなかったよー」と話すだけでした。ずいぶん私の時とは態度が違うなと思ってしました。指導にしては厳しすぎるのではないかと疑問に思ってしまいました。

そして2つ目は、私は日勤でT看護師が夜勤という勤務の日でした。日勤と夜勤の交代時くらいに普段は寝ていることが多いご高齢の患者さんから、「夜ご飯は座って食べたいの」と相談がありました。ご高齢でもありますが、座って食事を摂ることはリハビリにもなり誤嚥を防ぐこともできるというメリットがあります。しかしながら、その患者さんは一人で座ることができず、ベッド上では座った姿勢を維持できないため車椅子へ移る必要があります。もちろん介助が必要です。抱えるようにしなければ車椅子へ移ることができないため、時間はとられます。日中に声をかけても車椅子へ座ることを拒否していた患者さんであり、自ら「座りたい」というのはめずらしいことで、リハビリへの意欲も出てきたのであろうと嬉しくなりました。夕食まで1時間程度時間があり、早めに車椅子へ移動すると疲れてしまうためぎりぎりに移動してもらおうと思っていました。そのことをその日夜勤であるT看護師に伝えると、「戻すのはだれなの、私でしょ?大変なんだから座らせないよ。」と言われてしまいました。

ショックでした。もちろん夜勤中は看護師も人数が少なく日中より患者さん一人ひとりに時間はかけられません。だからと言って、座りたいと意欲を見せてくれた患者さんの思いを無視していいのかと思ってしまいました。時間をとられるといっても3分もあれば終わります。

私たち看護師が少し時間を作ればいいだけです。患者さんには夕食時座って食べれるように約束したため実行しましたが、私の口から発せられたことだったから「戻すのはだれなの、私でしょ。大変なんだから座らせないでよ。」と言われたのかどうかは分かりませんが、そのような言い方はないなと思いました。

私が退職するまでT看護師の無視は続き、患者さんの看護方針について話すときは必ず私の意見は反対されてきました。T看護師の方が先輩であり他の看護師もT看護師の意見の方に賛成でした。プリセプターとの相性があまりよくないことから始まり、T看護師から直接的な「無視」という嫌がらせを受けるようになりました。それでも3年働いたら一人前の看護師になるといわれており、休みながらも必死に3年間勤めあげました。T看護師が仕事の日は仕事に行くのがとても辛かったです。私の意見も否定されるため、看護師としての自信がなくなり退職を希望することになりました。何度か上司にあまり病棟になじめないと相談したことがありますが、改善されることはなかったです。

その後もT看護師以外の看護師からも挨拶を無視されるようになり、状況が悪化しました。私の同期が2人いましたが、1人は2年目で退職し、1人はどこ吹く風という感じで相談できるような相手ではなかったです。

2.「中途採用された看護師」が受けた上司からの圧力

この話も私が勤めていた病棟で起きた出来事です。まだ小学校低学年の子どもがいる中途採用の看護師が入職し、パート勤務で働いていました。その看護師を仮にO看護師とします。

O看護師の詳しい家庭状況はわかりませんが、両親や義両親の援助を受けることは難しく、子供が熱を出したり怪我をしたときは休まざるを得ない状況のようでした。たびたび休むことが多かったですが、決められた仕事はきっちりしていました。パート勤務であり残業はできず、子供もいるため定時で上がるように仕事を組み立てているようでした。副看護師長が男性だったのですが、子どももおり子育てには理解がある方だと思っていましたがそうでもなかったようです。たびたび休むことが多かったO看護師さんへ、介助量の多い患者さんを受け持ちにするなどして仕事の量を徐々に増やしていました。ほかの看護師とは違い残業はできないため定時で終わるようにしなければなりません。(残業をしても給料として発生させることができないため)

しかし、仕事の量が増えていくため定時て終わらせることが難しく、サービス残業を1時間程度することも出てきました。はじめのうちは他の看護師も仕事を変わったり、前日に受け持ち患者を決めるのですが受け持ち患者を軽めにして定時で終わるように配慮していました。しかし、副看護師長が「これくらいできるでしょ、できなきゃだめだよね」と言いました。その言葉に他の看護師もなにも言えなくなっていました。それでも数か月はO看護師さんも頑張って働いていてくれましたが、だんだんと自身の体調も崩すようになってきて1年以内に辞めてしまいました。

私自身2年目であり自分の仕事に精一杯であったため、力になれず申し訳なく思いますが、病棟全体でもっと協力できなかったのかなと思います。パワハラの定義/パワハラの基本情報/明るい職場応援団-職場のパワーハラスメント(パワハラ)の予防・解決に向けたポータブルサイト(厚生労働省)より、「職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいいます。」と定義しています。

O看護師の場合、副看護師長が役職を利用したパワハラであったのではないかと思います。

3.「隣の病棟で働く同期の看護師」

私と同じ都立病院で勤めていた同期の看護師、仮にM看護師とします。M看護師から聞いた、先輩から言われた悪口についてお話ししたいと思います。M看護師の病棟にはM看護師と同期の新人看護師が3人は配属されました。

M看護師自身の性格もあったと思いますが、M看護師とプリセプターの関係性はあまりよくなかったようです。M看護師は仕事をしっかりしており仕事に支障はなかったようですが、先輩看護師からM看護師に対してのみ「新人のくせに髪を結ぶのにシュシュを使うな、休み希望は1年間とるな」と言われたそうです。

その他にも、M看護師がいないときにM看護師は「新人のくせに生意気だ」などと悪口を言っていたそうです。M看護師の性格の悪口を言っており、これは指導とは違うと思います。M看護師も3年で退職していますが、退職理由は分かりません。他の都立病院で勤めている看護師からも、理不尽な働き方をしていると話を聞いたため紹介したいと思います。

4.「友達が体験した職場での扱われ方」

私とは病院が違いますが、専門学校が一緒だった友達から実際に聞いた話です。仮にS看護師とします。S看護師は都立病院の小児科で働いています。S看護師は頼まれたら断れない性格のため、そこにとことん付け込まれてしまったのではないかと思います。S看護師が新人の頃は、「「新人だから休み希望は先輩が先にとるもの。被ったら必ず後輩が譲るもの。2日以上休み希望はとらないで。」と先輩から言われており、十分に休みをとれなかったと言います。

現在は5年目であり、ある程度休み希望は通るようになりました。もちろん、後輩にそのようなことは強要していません。昨年からS看護師4年目となり、プリセプターとして新人の指導を始めました。しかし、少し問題のある新人看護師のようで、新人ができないことがあるとすべてS看護師の責任にされると言っていました。その新人看護師はS看護師より20歳ほど年上でした。プリセプターが初めてであるS看護師には、どう指導していいか悩んでいるようでしたが病棟内で相談できる先輩看護師はおらず、S看護師がプリセプターなんだからどうにかしてとさじを投げられたようです。

また、新人看護師は子育て中であり遅くなると、たびたびS看護師が引き継いでやっていたようです。それが当たり前になってしまったようで、さらにS看護師の仕事量は増えていました。この頃は、遊びに誘ってもいつも疲れた顔をしており、仕事終わりは何時になるか未定でした。また、病棟内で風邪が流行っており数人の看護師がダウンしてしまいました。その日、休みだったS看護師でしたが夜10時位に病院から電話があり、「夜勤者がいないから代わりに出てきてくれ」と頼まれたようです。S看護師は遊びに出ていたため一度断ったそうですが、他に誰もいないとのことで、急いで病院へ駆けつけたとのことです。しかし、後日話を聞くと病院から電話があったのはS看護師1人だけだったとのことです。さらに、S看護師の病棟で退職する看護師がいるとアルバムを作ることがありますが、5年間S看護師が作り続けています。初めのうちはボランティアで作っていましたが、だんだんとそれがS看護師の業務であるかのように習慣化しました。

S看護師は何度か「私以外にも作ってほしい」と他の看護師に伝えたそうですが、私が作るよりS看護師が作った方が上手だし、私にそんな時間ないといわれたそうです。S看護師は特別アルバムを作るのが得意なわけでもないですし、寝る間も惜しんで作っていました。S看護師の病棟での扱われ方を実際に見たわけではなく、S看護師自身からしか聞いてはいないですが、病院からいいように扱われているなと感じました。しかし、S看護師はめげずに同じ病棟で新人に指導しながら日々頑張っています。今年の夏休みは初めて1週間の休みをとり、同期とハワイへ旅行に出かけたと聞いています。気分転換ができているようで良かったです。

さて、看護師のいじめではないかということについて4つ紹介してきましたが、私が以前に勤めていた都立病院では皆それぞれ退職の道を選んでいます。看護師という職業柄、転職は他の職業と比べ簡単ですが転職するにも労力が必要です。また、看護が好きという意識さえ薄まってしまいます。いじめやパワハラで好きな職業につけない元看護師もたくさんいると思います。どうか少しでもいじめやパワハラがなくなって欲しいなと思います。また、自分自身もっと他の看護師ともコミュニケーションをとり人間関係の構築をしていこうと思います。自分から歩みより、信頼関係を作っていくことが大切だと思います。相談できる環境を作ることが、パワハラやいじめの減少にもつながるのでなないかと思います。

最後に、いじめを受けないためにはどうすれば良いのか、もしいじめを受けてしまったときの対処法を経験を元に紹介していきたいと思います。

●いじめを受けないために必要なこと

  • 自ら進んで挨拶をすること。
  • 指導や手伝いを受けたら礼儀を言うこと。
  • 自分の手が空いていたら積極的に手伝えることはないか探し、声をかけること。

看護師に限ったことではなく、社会人として常識的なことではあるとは思いますが、常識がある人を嫌う人はいないと思っています。今まで私がしてこなかったわけではありませんが、大事にできていなかったのだと思います。プリセプターから指導を受けることを当然と思い、感謝の気持ちが薄れてしまっていたと思います。こうしたことで職場での人としての価値が上がり、皆から好かれるようになるのではないかと思います。

また、医療はほぼ進歩しており看護師は常に勉強が必要です。プロフェッショナルを目指す立場として常に向上心を高く持つ必要があります。先輩看護師への積極的な質問をし、高い意識を持って取り組む姿勢を見せることで信頼も得られると思います。そして、たまに先輩看護師へ甘えることで可愛がられる立場となるのではないかと思います。

●いじめを受けてしまったときの対処法

しかし、いくら常識的であろうとも人間関係にひびが入り、いじめを受けてしまうこともあると思います。

  • 信頼できる上司、同僚、友達に相談する

一人では煮詰まってしまう考えも他者の意見や考えを聞くことで解決法が見つかるかもしれません。

  • 思い切って職場の変更をする。

新しい職場で一から関係性を作っていくことも手だと思います。幸いなことに看護師はどこも不足しており、求人は数え切れないほどあります。自分の持っているコミュニティだけでなく、もっと視野を広げることで新たな人間性も構築されるかもしれません。なにも一つのコミュニティだけに縛られる必要はないと思います。

引越しなど色々手続きは大変になるとは思いますが、いじめで疲労しきってしまった心や身体には気分転換になるかと思います。私自身、思い切って転職を決めたことで今まで寝れない日々もありましたが、一気に心が穏やかになり眠れるようになりました。今現在いじめで悩んでいる方も参考としていだき、心が晴れることを願っています。

最後に

仕事だけの関係と割り切ることも必要ですが、プライベートも共に過ごす人が数人いてもいいのではないかと思います。今後、産休明けも看護師として働くため他者とのコミュニケーションを大切にし、相談しながら働いていきたいと思います。

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